わかばのかぜ~園長からのおたより~

大きくなるっていうことは…

2024.12.25

クリスマスの日、満三歳児クラスのいちご組と年中さんが、一緒にクリスマス会を行いました。
おはじまりから、クッキングでパイを作り、お給食まで一緒に生活します。
異年齢との関わりは、時に子どもの心を優しくしてくれます。
クリスマス会では、年中さんの優しい姿をたくさん発見しました。

ママが恋しくて寂しそうな顔をしている子の頭ををずっと撫でてあげる姿
手を繋いで手洗い場まで行き、一緒に手を洗ってあげる姿
机に座っている時もずっと手を握っていたり、給食を食べ終わった時間を利用して、即席クイズをしてあげてる子もいました。
「サンタさんはエントツがなくても、家に家に入れるでしょうか?」
「答えは入れます。だって私の家はエントツがないけど、昨日サンタさんプレゼントもってきてくれたもん」
クイズの内容もクリスマスがテーマで、流石です。
私がお世話するの、僕だってしたいと言い争う子もいたり…(笑)
お母さんのような優しいまなざしでじっと見つめてる子もいました。
クッキングの際、パイ生地を手でこねて整えてあげている年中さんが、「年中さんになったらこうやって出来るからね~」と、優しく声をかけている様子には笑ってしまいました。

私の好きな絵本「おおきくなるっていうことは」の中に、「おおきくなるっていうことは、ちいさな人に優しくなれるっていうこと」という一節があります。
まさに今日の年中さんの姿からは、大きくなった優しい心を見せてもらいました。
いちご組のお友達も、最初はちょっぴり緊張気味の様子でしたが、優しいお兄さんお姉さんのことが大好きになったようです。

クリスマス会で生まれた異年齢同士の絆を日常生活にも繋げていき、幼稚園という集団生活の中で友達の輪を大きく広げていってほしいと思います。

明日は終業式。今年の幼稚園、最後の日です。
明日が今年最後と思うと、名残惜しい気がします。
それだけ子どもたちと過ごす毎日は心が満たされる日々なんだと感じます。