子どもたちの興味
「変な生き物見つけたの。こっちに来て!」
お外遊びの時のこと、年長さんが呼びにきてくれました。
手をひかれるままに着いていくと、稲を育てている発泡スチロールの中を指さして「この緑色の生き物。変じゃない?」と教えてくれました。
謎の生き物の正体はホウネンエビ。田植えの時期に水田に現れるプランクトンです。透明な体でひれのような足をばたつかせて泳ぐ姿は不思議な生き物そのものです。
私も子どもの頃、田んぼに泳ぐホウネンエビを見つけ、なんだろう?と謎に包まれたことを思い出します。

自身の幼少期の記憶と子どもたちの今が重なることがあります。
子どもたちの活動を懐かしく思いながら、「今日は何を見つけてくるのかな?」「何を味わってくるのかな?」と、子どもたちの心の動きを楽しみにしています。

これは何でしょう?
泥団子に見えますが、何かのサナギです。
虫好きの年中さんが公園で捕まえた幼虫が、サナギになったそう。
振ってみると、中が空洞になっており、何かが当たる音が聞こえます。
「何のサナギか知りたくて気になる…
サナギから羽化するときまで待ち切れない…」
興味を抑えきれない年中さんと一緒に、図鑑を引っ張り出して調査を始めました。
ヒントは、
・土の塊のようなサナギを作ること。
・公園のような場所に生息する幼虫であること。
ヒントをもとに調べたところ、コガネムシやカナブンの仲間が土まゆといって、泥団子のようなまゆを作り、その中でサナギになることが分かりました。
「コガネムシ?カナブン?どっちなの?気になる…」
調査は再び続きますが、新たなヒントがないとこれ以上特定することが出来ません。
「そういえば、幼虫のとき背中で歩いてたよ!」
背中で歩く???そんな幼虫がいるのかと不思議に思いながら、そのヒントをもとに調べていくと…
なんとサナギの正体が判明したのです。
泥団子のようなまゆの中でサナギになり、幼虫のとき背中で歩くという変な特技の持ち主は、カナブンの仲間であるハナムグリでした。
子どもの興味ってすごい!と、学びになった経験でした。
子ども自身が夢中になる興味が生まれると、活動がどんどん深まっていきます。
誰かに言われたからやるのではなく、自分自身の意欲から生まれる行動だからこそ、吸収も成長もとびきりです。
公園で幼虫を見つけたら、地面に転がして普通に歩くのか、仰向けになって背中で歩くのか、是非試してみてください。
仰向けになり背中で歩く幼虫がいたら、ハナムグリの幼虫です。
子どもたちがきっかけをくれたおかげで、新たな知識を知りました。

