考古学者と火山研究家に虫博士
子どもの興味に耳を傾けると、面白い世界に導かれます。
スコップを片手に砂場を掘り続け、石を集めている男の子。手元の虫かごには大小色々な形の石が山盛りに貼っています。
「僕の話を聞いて。これはステゴサウルスの化石なんだよ!ステゴサウルスの化石が日本で見つかることは珍しいんだよ!」
「考古学者みたいだね!」と語り掛けると、「僕はコウコガクシャ!かっこいいねそれ!」と、響きが気に入ったのか、とっても嬉しそうです。その会話の後、園内で会うたびに「僕はコウコガクシャなんだよ!」と声をかけてくれます。
不思議発見コーナーで図鑑を熟読している子どもたち。「僕の一番好きな虫はオニヤンマ!オニヤンマのあごは力が強いから触る時は気を付けてね」「オニヤンマの子どもはヤゴっていうんだよ」「ヤゴは用水路にいる」
実体験から溢れる豆知識がとまりません。
考古学者と虫博士のお話に耳を傾けていると、今度は火山研究家が現れました。
「火山は地面のマグマが燃えて、山から火がでるんだよ。マントルが溶けるとマグマになるんだよ」
マントル??マントルという言葉についてよく知らなかった私。子どもの知識に驚きました。
子どもたちそれぞれに感性があり、興味があります。
「みんな違って、みんないい」
あなただけの素敵な個性と考えると、一人一人の子どもたちとのおしゃべりがとっても愛おしく感じます。一人一人の興味を応援し、湧き出るお話に耳を傾けていたいなと思いました。
ちなみに子ども時代の私は、鼻を垂らしながら虫を追いかける自称虫博士でした。笑
年長さんがラキューで作ったカマキリを見せてくれました。
完成に至るまでに少しストーリーがありました。
別々に組み立てた体と頭を合体させたら完成のはずが、うまくくっつきません。
教えて~と教務課を訪ねてくれて、一緒に試してみましたがうまくいきません…
翌日、明るい顔でできたよ~!と見せにきてくれました。
担任の先生と協力して完成したんだそうです。
思い入れのあるカマキリです。