わかばのかぜ~園長からのおたより~

認める目

2023.07.30

いつも顔を合わせると、笑顔で優しく手を振ってくれる年少さんのKちゃん。

今日は私の顔を見つけると、「見せたいものがある!」といつもと違う様子で手を引っ張ります。

ついていくと、たどり着いたのは鉄棒でした。

「見ててよ」そうつぶやくと…

地面を勢いよく蹴り、きれいな逆上がりを披露してくれました。

周りで見ていたお友達から拍手が沸き起こり、Kちゃんも思わず満面の笑みを見せてくれました。

Kちゃんの雄姿に触発された周りの子どもたちも「見てみて!」と、自分の技を次々と披露します。しかし逆上がりは難易度が高く、なかなか成功しません。

「Kちゃん教えて~~~」

「腕を曲げるんだよ」

「むずい…ここから上がらない…」

成長した姿を見せてくれたKちゃんと、Kちゃんを取り囲む異年齢同士の子供たちの可愛いやり取りに心が温かくなりました。

 

「私を見て!僕の話を聞いて!」

子どもたちは頑張る姿、成長した姿を認めてもらうことが大好きです。認めてもらうことが自信となり、自己を肯定する力が高まり、新しいことに挑戦する心が育まれます。

自己を肯定する力というのは、自分らしくいられること。

自分の考え、個性、存在を大切にできること。

 

「みんな違ってみんないい」という有名な詩にあるように、一人ひとりが素晴らしい存在で愛されている存在。誰一人代わりになれる人なんて存在しません。

 

自分らしくいられる環境で健やかに成長していけますように、子どもたち一人一人を尊重し、認め、たくさんの愛情を注いでいきたいと思っています。