命を愛おしむ経験
保護者の方から頂いたカブトムシの幼虫のお引越しを行いました。
引っ越し先は大きな衣装ケースです。
カブトムシの幼虫は、夏の終わりに卵から孵化して、もりもりとご飯となる腐葉土を食べ、急速に成長します。
そして寒い冬がくると、暖かい土にくるまって冬眠するので、大きなカブトムシになるためには、寒くなるまでの今の時期にたくさんの栄養を補給して、大きくな幼虫に成長することが大切なんだそうです。
お引越しは子どもたちに手伝ってもらいました。
衣装ケースにたっぷりと腐葉土を入れて新居の準備は完了。
古いおうちの土の中から丁寧に幼虫を探し出し、一匹づつ新居へ案内してくれました。
幼虫の口のキバがすごいよ!と、じっくり観察していました。流石カブトムシの子どもだね。
中には初めて幼虫を触った子もいました。
手に乗せると柔らかくて可愛かった!そうです。
引越しが完了すると、今度は霧吹きで水をかけ、腐葉土をたっぷり湿らせます。
幼虫は土から水分を吸収するので、乾いてる状態が苦手なんです。
私がやってあげると、年少さんが一生懸命お水をあげてくれました。
その場にいた年長さんから年少さんまで、みんなが協力してくれた幼虫のお引越しでしたが、お兄さんお姉さんが小さい子に教えてあげたり、譲ってあげたり、時には年長さんも自分でやりたくてたまらなくなり、小さい子に順番にやろうって話し合う姿もみられました。
学年や年齢が違っても、譲り合ったり話し合ったりして、一つのことを進めていく育ち合う姿が嬉しかったです。
子どもたちの幼い心に、生き物の命の大切さについて言葉で伝えることは難しいですが、身近に生き物を感じ、お世話をして、生き物が愛おしく感じると、誰に言われなくても生き物の命を大事にするようになります。
実物に触れる経験が命を愛おしむことに繋がっていきます。
色々な生き物に出会い、大好き!という気持ちを抱いて欲しいなって思います。