わかばのかぜ~園長からのおたより~

鈴をめざして

2022.06.06

幼稚園で人気な遊具の一つにボルダリングがあります。

ボルダリングを上に向かって登っていくと、登り切ったところに鈴があり、鈴を鳴らすことを目標に男の子も女の子も果敢に挑戦しています。鈴を目指す子どもたちの成長には驚かされるばかりで、少し前まで鈴に手が届かなかった子が、いつのまにか鳴らせるようになっていたりします。鈴を鳴らすことが出来ると、「どうだ~😊」と言わんばかりの自信に溢れた表情をみせてくれます。

先日園庭で、年中の女の子Mちゃんの嬉しい成長の姿に出会いました。

Mちゃんはお外遊びが大好きですがマイペースに遊ぶことが多く、年少さんの頃から「ボルダリングやってみよ!」と誘っても、なかなか興味を示してくれません。

そんなMちゃんが突然「先生見て見て!」と声をかけてくれました。声の方に目を向けると、必死になってボルダリングにしがみついているMちゃんの姿がありました。

足をひっかけるところを探し、手で掴めるところを探し、一歩一歩鈴を目指して挑戦していました。

結局、中間あたりで止まってしまい、目標の鈴には届きませんでしたが、今まではやろうとしなかったボルダリングに挑戦しようとするMちゃんの姿がとても嬉しかったです。

子どもたちにとって成長の姿はそれぞれです。

鈴を鳴らすことが出来なくても、頑張っている過程や挑戦しようとする勇気は、その子にとっては大きな一歩です。

 

子どもたちにとって「出来なかったことが出来るようになった」経験は、大きな自信となり、「やれば出来る、何でもやってみよう」という意欲に繋がっていきます。小さな成功体験を積み重ねて自信を大きくしていく子どもたちの成長を応援していきたいです。

子どもたちの成長や頑張る姿から、日々生きるエネルギーをもらっています。