わかばのかぜ~園長からのおたより~

ミミズから学ぶ

2022.04.28

昨日のお外遊びでのお話です。かっちゃんとゆあちゃんと虫探しをしていると、プランターの下から一匹のミミズが顔を出しました。

虫が大好きな二人は、「可愛い~」と掌に乗せ、嬉しそうに観察タイム。

そして、このミミズを飼いたいと話し出しました。

空いている虫かごの中に少しの土とミミズを入れ、大事そうに抱えてお部屋へ戻っていきました。

そして翌日、登園したゆあちゃんが「昨日のミミズが死んでる…」と、悲しそうに声をかけてくれました。

虫かごを覗いてみると、昨日は元気だったミミズがカチカチに固まっています。恐らく、虫かごに入れた土の量が少なかったせいか、干からびて死んでしまったようです。

「せっかくかっちゃんと捕まえたのに…」と寂しそうなゆあちゃん。

どうする?と聞くと、お墓を作ってあげると言うので、一緒に作りにいきました。

 

子どもたちのお墓作りは、ミミズを想う気持ちに溢れています。

ただ埋めてあげるのではなく、寂しくないようにとお花を集めだしました。さらに、生えている雑草を根っこから抜き、お墓の土の根を植え、これで全然寂しくないよ!と優しいゆあちゃん。

極めつけに、「好きだった土も入れてあげる」と、掘ってきた土をお墓に眠るミミズに被せてあげていました。

みんなで手を合わせながら、「ゆっくり休んでね」とミミズに別れを告げました。

自分で考え、ミミズの死に寄り添おうとする姿に、嬉しくなりました

小さな命をいたわる心は、幼い頃からのこうした経験から育まれるものです。私たちが伝えていくことも大切ですが、子どもたち自身が実体験を通して学んでいくことも大切です。

ミミズから大切なものを学んだ子どもたちでした。