わかばのかぜ~園長からのおたより~

子どもたちとの時間

2021.07.16

 生き物の生命がみなぎる夏は、虫好きの子どもたちにとって特別に嬉しい季節です。
幼稚園の園庭という限られた環境の中でも、コガネムシの幼虫やハサミムシ、ヤスデやヤモリなど、たくさんの生き物を捕まえて教えてくれます。

雨の日に捕まえたカタツムリ。長く伸ばした目や触覚をチョンと触ると、ばねのようにひっこめます。その動きはとても不思議で、魅力的です。目を出したら触り、引っ込んだら目を出すまで待ち、また触る。こんなことを真剣に繰り返す子どもたちとの時間が楽しいです。

ちなみにカタツムリはニンジンやキャベツなどの野菜を食べますが、キャベツだと緑色、ニンジンだとオレンジ色と、食べる物によってうんちの色が変化します。
そんな生き物の不思議を子どもたち自身で経験し、面白がりながら知的好奇心を拡げるきっかけになれば嬉しいです。

小さなクワガタを見て、「私の妹の赤ちゃんより小さい」と、真面目な顔で呟く年長さんの女の子の言葉に思わず笑ってしまいました。

初めて見る珍しいクワガタの名前を、みんなで図鑑で調べました。

何を味わってくれるかな?ということを楽しみにして、子どもたちとの虫を通した時間や会話を大切にしていきます。