わかばのかぜ~園長からのおたより~

「ヤモリ」の「ヤモル」

2021.06.24

しゅうちゃんが、捕まえたヤモリの名前を「ヤモル」と命名しました。

 
ヤモルの由来を聞いてみると…「僕が捕まえたヤモリだから、守る、守りたいからヤモルにしたんだ」と、優しさが込められた由来を教えてくれました。

今朝水槽を覗くと、どこにもヤモルの姿がありません。子どもたちが蓋を開けて鑑賞している隙に、逃走してしまったようです。
「また捕まえる」とヤモルを捕まえた場所を探す、残念そうなしゅうちゃんでした。

小さな命と触れ合うと、時には死なせてしまったり、悲しい別れを経験することもあります。
「死ねばかわいそう」ですが、悲しい経験は「命」について考えるきっかけにもなります。

以前、新聞に興味深い記事が掲載されていました。
≪ 5~6歳の幼稚園児100人に、死んだダンゴムシの死骸をどうするか尋ねたところ、園で虫の飼育経験がある園児は「お墓をつくる」「埋める」と答えましたが、飼育経験がない園児のグループの中には「捨てる」「ゴミ箱に入れる」と答えた園児もいたそうです。 ≫

生き物と触れ合い、命を感じる経験をしていないと、「死ぬ」ことがどういうことなのか、理解し難いのかもしれません。

周りの大人が「命を大切にしてほしい」との思いで飼育を経験すると、その想いは子どもたちの中で着実に育っていきます。
こんな願いを込めて、アニマルランドで生き物を飼育しています。
生き物当番の子どもたちは、毎日張り切ってお世話をしてくれています。