わかばのかぜ~園長からのおたより~

小さい子を想う大きな子の優しさ

2021.06.20

  幼稚園では、異年齢同士が関わり合い、心温まる優しさを見せてくれます。
年長さんのグループが、年少さんの女の子を可愛がる姿です。


一緒にお魚を見てお話ししてたところ、小さな年少さんが見やすいようにと抱っこしてあげていました。
この後、園庭へみんなで遊びに行ったのですが、靴を履く年少さんをお手伝いしたり、手を繋いだり、ペースを合わせて遊ぶ姿があり、お姉さんとして小さい年少さんに寄り添う姿がありました。

先日、年中さんと加納城址公園に行った時のお話。
公園には、近所に住まれている1歳半の女の子とお母さんがお散歩をしていました。
女の子はお友達と遊ぶことが大好きだそうで、虫取りをしている年中さんの輪に混ざって一緒に遊んでいました。
年中さんが帰る準備をし始めると、女の子は名残惜しそうに寂しそうな姿をしています。
すると、1人の年中の女の子が、とことこ近くに歩いていき、「これ、あげるね!」と自分が摘んだロツメクサのお花を渡していました。


相手を思いやり、想いを寄せて掛ける優しい言動は、真っすぐ相手へ伝わります。小さい子どもたちにとって、自分を想ってくれる優しさを感じることが、なによりも安心に繋がります。
子どもたちの優しさに心が温かくなり、子どもたちの側で働くことが、幸せと感じる瞬間でもあります。
幼児教育において、子どもたちを育てているつもりが、逆に私たち大人の方が育てられていると思うことが多々あります。