幼稚園からのお知らせ

初めての『野点(のだて)』

2021.06.01

6月最初の日。表千家の茶道を教えて下さる日比野宗悠先生のご指導の下、『野点』という外で行うお茶会の準備が整いました。

一期一会の心季節の花を準備してくださった日比野先生。また、赤い毛氈や野点傘が、緑の芝生にこんなにステキに映り、立派なお茶室に変身です。

子ども達が涼しい日陰で行えるように、園の先生達も色々な工夫をしながら準備しました。

コロナ禍だからこそ、外で新鮮な空気に包まれながら子ども達が楽しくて貴重な『ひととき』を味わえるように・・・。

今回は、『あじさいちゃかい』。登園する子ども達が、「おおきな傘がある!」「お家で挨拶の練習してきたよ!」と、鮮やかな赤のお茶室に思わず見入っていましたよ。

今回はクラスを半分ずつに分けて行いました。初めてのお茶会の雰囲気に緊張した表情で席に。

「みんな、お菓子を食べるのは好きでしょう?」日比野先生の温かく優しい言葉に頷く子ども達。「こうやって、お茶とお菓子をみんなで楽しむ会が『お茶会』なんですよ。」

正座をして、目をキラキラさせながら、先生のお話を一生懸命に聞いている子ども達。

 

「指先をこんな風に揃えて、手をつき、ご挨拶をしましょう。」

「よろしくおねがいします。」指先をついて丁寧なおじぎをしたのは初めて。でも、子ども達なりに一生懸命、お茶会のお作法を覚えようとしているのが伝わってきました。

顔を上げて、思わずお友達とにっこりする子も。

「まずは、お菓子をいただきましょう。」お運びの役のあやこ先生やまゆみ先生もちょっぴり緊張気味。今回は、子ども達は持ちやすいように、漆のお皿に懐紙とお菓子が乗せられていてとっても美味しそう♪

「おかし、ちょうだいします」と、菓子に目を向けると・・・今回はかわいらしい『豆大福』が登場。「どうやって食べるの?」と周りをキョロキョロする子も。

「指でもっていいんだよ。」というと、ドキドキした様子で口の中に頬張っていたみんな。

「ん・・・おいしい!」お外で頂くお菓子は最高!「もう食べちゃった」「めっちゃおいしいかった」と嬉しい声があちらこちらで聞かれ、「うんうん、おいしいね。よかった!」と日比野先生も子ども達のかわいらしい笑顔ににっこり。

お菓子を頂いたら、懐紙を折りたたんでポケットに。「お家でも『こんなおちゃかいをしたんだよ~』ってお母さん達にお話ししてね」と日比野先生。

「心の中でお礼をいいながらご挨拶しましょう。」といってお菓子の後のご挨拶。

「あま~いお菓子の後は、口が乾いちゃうね。では、これからお茶をいただきましょう!」

さあ、いよいよお抹茶が運ばれてきました。

お菓子を食べてリラックスした子ども達は、だんだんお茶会の雰囲気に慣れてきたみたい。

「おてまえ(お点前)ちょうだいします」と元気な声がひろがりました。「うん、とっても上手に言えたね。」と、すかざす褒めて下さる日比野先生。

「きれいな緑色!」「ちょっと熱いね。」とわくわくしながら味わいましたよ。

「おいしい!!いつものお茶よりもおいしい!!」と感激している子もいれば、目をしかめながら「ちょっとにがいなあ」・・・そういいながらもほとんどの子が最後まで飲み干していました😊

涼しい風が通り抜ける、すてきなひとときに、おもわず笑顔がこぼれます。

こんな風にご挨拶する姿も、お作法がしっかりと身について、形になってきました。

全部で8回に分けて行ったお茶会も無事に終わり、子ども達は、優しくご指導頂いた日比野先生にお礼を伝えました。

8回もの間、一度も座られることなく、子ども達に愛情いっぱいのご指導を頂いた日比野先生。

「今はこうやってハイタッチするのよね。」グーとグーでうれしいタッチを教えてくださり、子ども達は先生のことが大好きになったようです。

コロナからのみえないストレスにも解放されたようなひとときを過ごすことが出来、私達職員も子ども達の笑顔がみられてとっても嬉しくなりました。

一日も早くこの状況が終息して、子ども達の日常生活を取り戻してあげたいと、改めて強く感じた日となりました。