どこでもドアの日(年中組)
5月7日に久しぶりの幼稚園が始まってから、もう一週間が経ち、かけがえのない時間はあっという間にが過ぎていくのを痛感しています。
そんな週の始まりの日。爽やかな風と暑すぎずカラッとした最高のお天気に恵まれた5月7日(水)。
年中組の子ども達が楽しみにしていた「どこでもドアの日」でした。
「一週間前から『いついくの?いついくの?』って毎日すごく楽しみにしていたんですよ」と保護者の方から嬉しいお話を聞かせていただいたり。
私たちにとっても、子ども達の姿から学ぶことがいっぱいの大切な一日がはじまりました。
子ども達は、ワクワクしながらチケットを片手にバスに乗り込みましたよ。
さあ、ドアが開くと色んな緑が目にとびこんできます。「濃い緑、黄緑色、黒みたいな緑もあるね」と目に優しい緑がいっぱいの森に到着。キラキラ輝き始めたみんなの眼差し。
今日はどんな日?の質問に、「今日は冒険の日だよ!」とHくんの素敵な言葉。冒険がいよいよスタートだ!
誰からともなく「🎵あるこ~あるこ~!わたしは、げんき~」と歌が始まり、大合唱になっていきました。
普段は恥ずかしがり屋さんの子も、とっても嬉しそうに大きな口で歌っている姿を見ると、大自然に囲まれて、本当にトトロの森の中にいる気持ちになっているのが伝わってきて・・・
「子ども達の心が、いま開放感で満ちあふれてる!」と感動を覚えました。
「あ!虫がいる!」子ども達、歩きながらも本当によく見ています。
高い木にくっついている毛虫をすばやく見つけて、「どこからきたのかな」「あの葉っぱがご飯かな?」と想像をめぐらせながらみんなで考えていましたよ。
薬朴の広場に到着すると、リュックを降ろして、今回は、色んな生き物に出会える秘密の池に向かいました。
ちょっと奥まった場所にあるこの池には、幼稚園で園長先生とみんなで育てている生き物が住んでいます。この日はその生き物がたくさん泳いでいて、みんなからは「いた!いた!」と歓声が。
池の反対側にも渡ってすぐ近くで見ることが出来ました。
どんな生き物がいたのか、お家でお話があったかもしれませんね😊
たくさん泳いでいたのは、アカハライモリ。
幼稚園で飼っている生き物が、野生で生息している姿を見ることが出来て、みんなはびっくり!
素敵な場所を楽しんだ後は、初めての山道を通って、薬木の広場に戻りました。
初めての道を歩くときにも、発見のアンテナがピピピ・・・!
「先生のズボンにちょうちょがいる!」「青虫が歩いているから踏んづけられないように端っこに置いてあげよう」
立ち止まっては歩き、立ち止まっては歩き、なかなか前に進みませんが、それが子ども達です😊
涼しい風が通り過ぎる木陰で、とっておきのお弁当を楽しみました。
やっぱりいつ見ても、お家の方のお弁当のふたを開けると、みんながにこにこ嬉しそう。会話も弾み、美味しそうに頬張っていましたよ。
この日も、生き物博士の園長先生にところに、「こんな虫がいたよ!」と報告にいって名前を教えてもらったり、一緒に観察する中で新しい発見をしている子ども達の姿がありました。
すぐに知りたい気持ちがむくむくと湧き出していて「いまでしょ!」がいっぱい。次回は園長先生おすすめの『虫の大図鑑』をもって遊びに来ようと思います😊
そして、もう一人。この日は、樹木医(木のお医者さん)で農業のお仕事をされている江崎さんにも一緒にご参加いただきました。
子ども達が遊びの中で、知りたい草や木があるときに「この木はなんていう名前ですか?」「この草はなに?」と聞きに行っては丁寧に教えて頂きました。
優しいお母さんでもいらっしゃる江崎さんと一緒に遊びながら、子ども達は自分が発見したお花や虫のことも興味深く聞いていましたよ。
みんなで大きな木を集めてきて「お家を作りたい!」よし!と張り切っている姿もあれば、
「ぼくはず~っと木登りをしていたい!だって気持ちいいもん」とゆったり。
この日は、さまざまな芋虫や幼虫にも出会うことが出来ました。身体が黄色くてお腹が白くて、真ん中に青色の線がついている不思議な芋虫を発見!
「ドクターイエローみたいや!」とワイワイ大騒ぎのみんなに、
「ドクターイエロースネークだよ!スネークって虫のこともいうんだよ」と教えてくれたKちゃん。子ども達は「ほんとや、ドクターイエロースネークだ!」と大切そうに観察していましたよ。
自分が見てみたい場所にいって自由に好きなことに没頭している時間。
そんな時の子ども達の表情はいつも輝いています。
お帰りの時間がきてしまい、名残惜しい気持ちでバスに乗り込んだ子ども達。
たくさん遊んで、帰りのバスの中で疲れて眠ってしまう姿も多かったようです。
この時期のどこでもドアの日は、最高だな・・・と改めて感じました。
来週からは、ご家族と一緒に、子ども達の様子を共有できる貴重な機会の「フリー参観」がいよいよ始まります。ありのままの子ども達の姿や先生との関わりを、温かく見守っていただけると嬉しいです。お気軽にお越しくださいね。お待ちしております。