幼稚園からのお知らせ

味噌づくり(年長組)

2023.07.14

給食のお味噌汁は、子ども達に大人気で、いつも完売。大きな食缶は空っぽです😊

さて、7月14日(金)の朝。

「今日ね、お味噌作るんだよね!」と、とっても嬉しそうに胸をときめかせながら登園してきた子ども達。

「うんうん、そうだよ。せんせいも楽しみ~💕」と、お味噌屋さんの到着を心待ちにしていた私たちです。

ホールに入ると、ずらりと並んだ椅子とひろ~く敷き詰められたブルーシート。

その上には、4つの衣装ケース。これからどんなことが始まるのかな・・・?

さあ、かっこいい紺色の前掛けをされた素敵なお二人が登場です。

岐阜市で、たまり醤油や豆味噌を販売されている『いもけい(芋慶)』6代目 木方庸一朗さんとその奥様が、「お味噌はかせ」として、沢山の準備をしてきてくださいました。

先日の魚屋さんに続いて、今回はお味噌屋さんに出会えたみんなは、目をキラキラさせていましたよ✨

早速、木方さんが、お味噌について詳しいお話を聞かせてくださいました。

近年、みそ汁離れが加速しており、食育にもつなげたいとの思いから色々な保育園や幼稚園などでお味噌づくりを教えてみえる 木方さん。

とっても明るく笑顔いっぱいでお話してくださいました。

「味噌には、白い味噌、黄色い味噌、赤い味噌があるんだけど、みんなはどの色のお味噌汁をお家で飲んでるのかな?」

一番沢山の子ども達の手が挙がったのは、赤い味噌でした😊地域柄、やっぱり赤味噌が多いのかな?

「さあ、色んなお味噌を実際に見てみようね。」ということで・・・

まずは、原料の大豆から。

指先で触ってみると「かたいね。」「え?これが味噌になるの?」、みんなは小さな丸いお豆に興味津々です。

次に、豆味噌麦味噌などを実際に見せて頂きました。

じ~っと観察しながら「中にぶつぶつが入ってる」「うちの味噌汁と色が違うなぁ」

「わ~、麦みそは、おいしい匂いがする~!」「あま~い匂いがする」とマスクを外して くんくんくん。五感をフル稼働させていましたよ。

色んなお味噌があることを知った子ども達に、「さあ、いよいよお味噌づくりをするよ!」

子どもが大好きだと話されてみえた木方さんのにっこり笑顔に、子ども達も「よっしゃ!がんばるぞ✊」

まずは準備して下さった、使い捨ての帽子と手袋を一人ひとりに手渡していきます。

お二人がステキだな~と思ったのは、子ども達が『自分で出来るように』、細部にわたって配慮や準備をしてくださっていたことです。

「まずは自分でやってみようね。」が基本のお二人。「こうやって広げてごらん、帽子に変身するからね。」

スイミングのキャップを被るみたいに、髪の毛も全部隠しちゃおうね!

がんばれ、がんばれ、みんな!

おお、出来てる出来てる😊

手袋も自分ではめてみようね。

よし!準備完了😊

さあ、トップバッターは1グループさん⭐どんなことをするのかな?

木方さんは真っ白くて四角いかたまりを見せながら「これは何だと思う?」

不思議そうに見つめる子ども達。「なんだ、あれ?」「お米・・・?」

「これはね、米麹(こめこうじ)といいます。これをみんなでバラバラにしてみようね!」

やる気満々の子ども達は、米麹をぐっと持ってバラバラにしようと四苦八苦している様子。「かたいなぁ」「全然バラバラにならんよ」

諦めずに色々とやっていくうちに、麹同士をこすり合わせると早くバラバラになることを発見した子ども達。

一気に作業が進み始めましたよ。やってみることで色んな発見がありますね!

そこに、「これはな~んだ」と奥様が見せてくれたのは真っ白い粉・・・?

今度は「お塩!!」と素早く言い当てた子どもたち。正解!木方さんの説明をよく聞いていたね。

米麹とお塩をよ~くかき混ぜます。外に飛び散らないようにそ~っとね。

みんなの協力のかいあって、しっかりと混ざったね😊

一つの作業が終わると、子ども達に手袋の外し方を教えてくださいました。

「手首の部分を持って上に引っ張ると、するするっと脱げるよ。外に麹がこぼれないように、この箱の中で外そうね。」

これも自分で挑戦です。「できた!」「脱げた」と歓声が上がりました。

2グループは、ゆでて潰した大豆の塊を、さきほどの米麹・塩をよ~く混ぜ合わせる作業です。

「早くやりたい!」「ぼくも!」とやる気満々の子ども達。

指先に力を入れて、粘土遊びのようにこねくり回して、夢中で混ぜていくみんな。

園庭でのお団子づくりのように、どの子も夢中になって楽しんでいる姿が微笑ましかったです。

3グループさん、お待たせ!!

今度はペットボトルの塩水をよく振ってから、箱の中の塊にかけていきます。

お友達の手拍子に合わせて、交代でペットボトルをフリフリ・・・

塩水をかけたら更に揉みこみます。

「泥んこ遊び」とはまた一味違う、ねっとりとした感触を味わいながら、力いっぱい混ぜ込んでいく子どもたち。よいしょ、よいしょ、とお互いに息を合わせて混ぜている姿も。

先生たちは、クラスの人数分に丸めていって、こんなかわいいお団子が30個ずつ出来上がり!!

最後は、味噌の樽の中に丸めたお団子をそっと入れていきました。

年長組のみんなで協力し合って作ったお味噌が、いよいよひとつになる瞬間です✨

自分の番が回ってくると、そ~っと大切そうに樽に入れていく子ども達。

「おいしくなぁれ~」のおまじないをかけながら入れている子もいましたよ。

最後の一つが入りました😊みんな、頑張ったね!

手袋を外して、席に戻ると、舞台の上からいい匂いが・・・

奥様がお味噌汁を手際よくつけてくださいました。

2年間熟成した豆味噌のお味噌汁。

具は一切入っておらず、お味噌の味を味わわせて頂きました。

私たちも頂いたのですが、本当に染み入る美味しさでしたよ。

最後に、つばき組のお友達が代表で、木方さんに「味噌づくり、たのしかったです。今日はありがとうございました。お味噌汁も美味しかったです!」とお礼の言葉をお話してくれました。

年長組らしく、とっても丁寧にしっかりと自分の言葉でお話してくれましたよ。

「味噌づくり、大変だったかな?お家の食事も給食も、お料理をつくるのってすごく大変なんだよね。だから、お母さん達や調理員さんが作ってくれたご飯は残さずに食べようね。」

と、木方さんとお約束をした子ども達は、出来上がったお味噌の上に大きな石の重しがのった状態を見てから、お部屋に戻りました。

お部屋では、「味噌づくり面白かったね!」「またやりたい!」「もっとやりたかった~」の声が沢山あがったようですよ。

今回みんなで協力して作ったお味噌はこれから木方さんの味噌蔵にて、大切に保管して頂き、3月に本物のお味噌になってみんなのところに届けられる予定です😊

自分たちで作ったお味噌の味は、きっと格別でしょうね。楽しみがまたひとつ、増えたね。