幼稚園からのお知らせ

りんごの味は・・・

2022.10.30

幼稚園の園庭が新しくなって、1年半が経ちます。

子ども達に誘われるまま、うんていや虫取りをお手伝いしたり、友達と嬉しそうに遊んでいる姿をみていると、ふと「あれ?新しくなってから、まだ一年半しか経っていないんだっけ?」と不思議な気持ちになります。

『緑いっぱいのふかふか芝生や、ボルダリング、すなばランド、うんてい』などなど・・・子ども達はとにかく園庭が大好きで、「外遊びのために幼稚園に来ている!!」そんな子もたくさんいますよ😊

私たちは『どこでもドアの日』を通して、自然の中での遊びや体験が子ども達の心を大きく育ててくれることを実感してきました。その広い大自然に比べると、限られた環境ではありますが「この園庭の中でも、子ども達が四季折々の自然を感じながら遊んでほしい」との思いから、昨年にはクヌギの木(トトロの木)サクランボの木を植樹し、園長先生をはじめ、みんなの先生と子ども達とで、実がなる日を楽しみに待ってきました。

そして、今年の秋、園庭の植物たちがいっせいに実をつけ始めました。先日は稲刈りも経験し、他にも色んな収穫を楽しんでいますのでご紹介しましょう。

🌰「実がなるには1年以上かかる」といわれていたクヌギの木。すっかり背が高くなり、毎日毎日楽しそうな子ども達の歓声を聞いているからか、少し早めに実をつけてくれたみたい😊「どんぐりがなってる!」と子ども達が教えてくれました。

クヌギの葉には、虫が作った小さなこぶ(虫こぶ)が沢山くっついているのも、子ども達が発見!「虫こぶ」の中には『クヌギハケタマフシ』という虫が住んでいるそうです。

🍎園庭の東にある、リンゴの木。小玉りんごがたくさん実り、子ども達も取りたい気持ちを我慢しながら見守ってきました。(大玉りんごは早く落ちてしまいました。)

そして、子ども達に捥いでもらった小さなリンゴたち。

「せっかく実ったから、もうすぐ卒園していく年長組の子ども達に一口でも味わってほしい。

そこで、教務課の疋田先生が一生懸命皮をむいて、小さく切り分けてくれました。

小さなりんごですので、ほんのひとかけらになってしまいましたが・・・

「リンゴの味は、どうだった?」とたずねると、「おいしくってね、おかわりしたよ。」とお話してくれました。3年間過ごしてきた幼稚園で、みんなと同じように育ったりんごの味。

みんなの心に残っていくと嬉しいな。

🌸アサガオの種とりにも夢中。

今年は種まきから始めたアサガオ。夏頃には花を咲かせ、その後には、楽しいお土産を子ども達に残していってくれました。

カラカラに乾いた葉っぱや茎の根元には、沢山の薄茶色の皮に包まれたこげ茶色の種がた~くさん!

幼稚園のみんなは、毎日朝も帰りも種取りに夢中です。

「取っても取っても、まだまだあるよ。」根気よく取り組む子ども達。

小さな小さな種を大切そうに手に乗せて、みせてくれたね。

「みんなが一つ大きくなった春に、また種まきしようね。」子ども達と約束しました。アサガオの命も、受け継がれていきます。

こちらは、園長先生が持ってきてくださったローゼルの花。硬くて真っ赤なお花が、幼稚園を秋の雰囲気に色付けてくれました。このローゼルからも種が取れましたよ。

カラカラに乾いたドライフラワー。その中には・・・種がいっぱい。

一生懸命、種をとってくれたね。このローゼルも園庭に地植えできるように、来年、種まきして大切に育てたいと思っています。

さて、田んぼがあった2階の『るんるんファーム』では、昨年枯れてしまったパッションフルーツが、今年はジャングルのように元気いっぱい生い茂っていて、3つほど実がなっていますよ。

どんな味がするのかな・・・?

若葉第三幼稚園の、秋。

これまでで一番たくさんの収穫を、子ども達と楽しむことが出来ました。

そして、どんなに小さな種の一粒でも、子ども達にとっては宝物。自分たちで育てたりお世話をしたものを収穫する喜びは、かけがえのない経験ですね。子ども達が五感をたっぷりと使いながら、色んな発見をしていく姿を大切に見守っていきたいと思います。

園長先生のブログにもありましたが、

子ども達の「せんせい、あのね」に心から耳を傾けて、その何気ない会話からでも「一人ひとりが心に感じていることや、大切にしているもの」を一緒に感じていきたい・・・

園庭で遊ぶ子ども達の姿から、しみじみとそう思います。

🦋園庭でのほのぼのエピソード🦋

幼稚園で育てたアゲハチョウの幼虫が、蝶になり、子ども達とお空へ飛び立つのをお見送りしていたら・・・

ひらひらと戻ってきて、園庭の藤棚の葉にじっととまり、その美しい羽の模様を子ども達に見せてくれました。

子ども達は大喜び。時には、そんな心温まるひとときもありますよ😊