幼稚園からのお知らせ

『自分』を表現する~メモフェスへ向けて①~

2022.10.30

オリンピックで大きな舞台を経験した子ども達が、次にめざして取り組んでいるのが『メモリーフェスティバル』です。

年少組はダンス年中組はオペレッタ年長組は劇を演じます。一番小さな満三歳児のちゅうりっぷ組も、かわいらしいダンスを練習しています😊

・・・と文章にすると随分簡単に聞こえますが、実際には、子ども達はこの取り組みを通して、とても大切ないくつかの経験を重ねていきます。特に、幼児がクラスの仲間と一緒にダンスをしたり、オペレッタや劇を創り上げるということはすぐには出来ないことで、4月から一緒に生活してきた先生やお友達とのつながり・信頼関係があってこそ、少しずつみんなの前で自分を表現したり演じることが出来るようになっていきます。

また、子ども達のどんな部分を大切に創り上げていくかで、劇の雰囲気が全然違うものになり、子ども達の心の感じ方や表現もまた変わってくるように思います。

さて、今回、お話を演じる『年中組と年長組』は、普段子ども達が親しんでいる絵本の中から題材を決めました。

先生たちは、子ども達と、物語の様々な「役柄」との出会いを大切にしながら、進めていきます。

時には、先生たちが登場人物になりきって、演じてみたり。

ちょっぴりこわ~い場面では、みんなの眼差しがきらり。ドキドキしながら聞いているお顔は、真剣そのもの。

おもしろい場面になると、何回聞いても大爆笑。お話が大好きになった子ども達から、「もう一回読んで!」とリクエストが入ることも。

エプロンシアターで演じてみると、お話をよりリアルに感じた子ども達の目がキラキラ輝きだします。年長組さんは、子ども達が自分の声でセリフを言いながら演じるため、先生が手作りした『台本』を子ども達にプレゼント。

始めの頃は、覚えたばかりのひらがなを指でさしながら、ゆっくり読んでいた子ども達。

表紙に色塗りをすると、ぼく・私の『オリジナル台本』に変身!!

毎日カバンから取り出して、自分以外の役のセリフもお友達と一緒に読みあう姿が増えてきました。

休み時間や、帰りのバスを待っている間にも、お友達と一緒に台本を取り出して読んでいる姿も。夢中で読んで、どっぷりとお話に入り込んでいく子ども達ってすごいなと感心します。

その中で、自分がやってみたいなぁと思った役柄に、勇気を出して「やりたい!」と手を挙げ、みんなで決めていきました。

役決めも、なかなかすんなりとはいきません。自分の希望していた役に、沢山の子が手を挙げてたため、希望通りに出来なかった子も。その日の夜、お家で泣いたそうです。でもね。。。

先日、練習風景を見ていたら「ぼく、〇〇の役なんだよ!」と、にっこにこの笑顔で得意げにお話ししてくれましたよ😊子ども達は、世界でたった一人の自分が演じる『たったひとつの役』になりきろうとすごく頑張っていて、練習するたびに自分の役を好きになっているようです。

「こんど、いつ(劇を)見にくるの?」といつも聞きに来てくれるもみじ組さん。そんな子ども達は、自分が演じていないときでも、演じている友達を真剣に見ています。

担任のまみ先生がいいました。「子ども達と一緒に創り上げるのが、私もすごく楽しいです!」

『自分を表現する』子ども達の、ドキドキする気持ち。少し恥ずかしいけれど勇気をもって演じる姿や、自信をもって演じられるようになってきた姿を、目を細めて見守る担任の先生。

まだまだ取り組みは続きます。その子なりの『精一杯表現する気持ち』を大切に見守り、心から応援していきたいと思います😊