あじさい茶会(年長組)
「年長組になると、お茶会に招待されるんだよ。」と先生から聞いて、ワクワクしながらその時を待っていた子ども達。
いよいよ5月26日(木)、日比野宗悠先生を招いての『あじさい茶会』を開催しました。本来は園庭で『野点(のだて)』を行う予定でしたが、お天気があいにくの雨となってしまい、急遽、室内を野点仕様に準備。
🍵野点ってなあに?🍵
屋外で茶を点てて楽しむお茶会のことで、美しい景色の中に紅色の緋毛氈(ひもうせん)を敷き、紅色の野点傘(のだてがさ)を立てて行われます。古くから日本に受け継がれる優雅で雅なその風情は、まるで『和のピクニック』のよう。堅苦しくなく、ワクワクするような雰囲気を子ども達に味わって欲しかったので、日比野先生と相談して。その風情をそのままお部屋に設置することになりました。
赤くて大きな野点傘や毛氈を準備すると、いつもの教室が大変身。
日比野先生のお弟子さん方は、心を込めて、お茶やお茶菓子の準備をして下さっていましたよ。皆さん笑顔が尽きない、とっても和やかな雰囲気が印象的で、きっと今日の日は子ども達にとってステキなひとときになる・・・と予感しました😊さあ、子ども達が列をなしてお茶会にやってきました。みんな、ちょっぴり緊張した面持ちで、赤い毛氈に正座していきましたよ。
いよいよお茶会が始まります。みんなの心はドキドキわくわく。。。
まずはじめに、日比野先生と一緒に、子ども達は手を揃えてから、そっと自分の膝元に指先をついて「よろしくおねがいします」とご挨拶。
「お茶会ってどんなことするんだと思う?」と先生か聞かれた子ども達は、「お茶やお菓子をたべるよ。」と口々にお話ししてくれました。
「そうだね、みんなの大好きな事やね!今日はみんなで美味しくお菓子とお茶を頂こうね。」日比野先生の優しい言葉や雰囲気に、少しほっとしてリラックスした様子でしたよ。
さっそく、お茶菓子が運ばれてきました。懐紙という和紙にのって先生がお運び役です。さあ、どんなお茶菓子かな?
懐紙の上にのって運ばれてきたのは、かわいらしい三色団子。
姿勢をピンとただして「お菓子、頂戴します。」少し難しい言葉だったけれど、落ち着いてしっかりと言えていたね😊
深々と御辞儀をする姿からは、本格的なお茶会の雰囲気が伝わってきますね。「みんな、とても上手!」と日比野先生も目を細めて見ていて下さいました。
片手にお皿の代わりになった懐紙をのせて、ぱくり。
「おいしい!」小さな三色団子はあっという間に棒だけに😊
いつもと違う雰囲気の中で味わうお団子の味は、格別!自然に笑顔がひろがりました。
続いては、いよいよ、お茶を頂きます。色とりどりの子どもサイズの抹茶茶碗が運ばれてきましたよ。深い緑色で少し泡だったお抹茶を、興味津々に見ていた子どもたち。
「お点前ちょうだいします。」
どんなお味かな?みんな、最後まで飲み干して、ちょっぴり苦笑いの子も。
「苦いと思ったらすごいおいしい!!」そんな言葉も聞かれましたよ。
「少ししか飲めなかったけどおいしかったよ。」
意外にも「苦くなかった」という感想が多かったです。
飲み終わった後には、「お抹茶は、何でできてるの?」という質問も飛び出しました。
日比野先生は、子ども達にお抹茶の入った入れ物を順に見せて下さいました。
「お茶の葉っぱから出来ているんだよ。」と聞いた子ども達は、「へえ~っ」とびっくり😲いつもみんなが飲んでいるお茶の色や味と違っていたもんね。
最後は、お世話になった日比野先生に「ありがとうございました。」ときちんと御辞儀をして終わりました。
日本の伝統行事である『お茶会』を本格的な雰囲気の中で経験できた子ども達。ご指導頂いた日比野先生は子ども達の姿を「とっても上手だったよ。」「みんな、かわいらしいね。」とたくさん褒めてくださいました。うれしかったね。
先生のお人柄が伝わって、どこかホッとするような温かなひとときを過ごすことが出来ました🍵
せっかく覚えたお作法を忘れないように、もう一度経験したいと考えていますよ。次回はみんなが自分でお茶を点ててみようね。楽しみにしていてね😊