『ふんすいであそぼう』(年長)
5月11日(水)は年長組の子ども達が、おさとう先生と一緒に『ふんすいであそぼう』に取り組みました。
アートタイムも3年目、おさとう先生と毎年沢山の作品作りをしてきた年長組さん。
各クラスの壁面には、年長組での新しい生活がスタートしてから初めて描いた自由画が飾ってあります。細かいところまでこだわりながら、『先生、あのね』といっぱいにお話してくれながら…自分の心のままにのびのびと表現していますよ。
これまで以上に色んな所にアンテナを張りめぐらしている子ども達に、今回、おさとう先生は『噴水』の素敵な写真を見せてくれました。ライトアップされた虹色に輝いている噴水。
「どこで見たのかな?」「どんな形だった?」「ミストを浴びたとき、どんな気持ちだった?」先生と対話しながら、みんなは想像力をいっぱいに働かして答えていたね。
さっそく、おさとう先生が、棒のように細く切った画用紙を吹き出し口に見立てて、こんな形に切り貼りしてみたよ。
「どんな風に噴き出しているのかな・・・?」
おさとう先生の筆がするするっと動いた先には、ライトアップされた時の色とりどりの噴水や水しぶきが出来上がっていて、とってもきれい。子ども達は目を輝かせながら見つめていましたよ。「ぼくもやってみたい!!」「面白そう!」
さあ、吹き出し口を作った子ども達。これだけでも、色んな形がみられて、個性を感じますよね。
自分の噴水が描き上がると、お友だちとお互いの絵を見合っている姿も。
噴水の周りに集まってきたのは、大好きな家族だけじゃなくて、虫やカメ、飼っているペットなども。
みんなとっても生き生きと描かれていましたよ。
加筆された子ども自身や家族・お友だちの表情を見ていると、み~んなにっこり笑顔なのが印象的です。
噴水の勢いや細かいミストを身体全体に浴びて、嬉しそうな表情ですよね。きっと子ども達にとっての噴水のイメージは、水遊びを感じさせる、すごく気持ち良くて楽しい存在なんだろうな・・・と感じました。
翌日、おさとう先生から、色んな子ども達のエピソードを伺いました。
「ライトアップした噴水を色んな絵の具で描けたら楽しいと思って、(指導を)進めていったんだけど、一人の子が、水色と白だけで描いていたので、「こんな色もあるよ~」と誘ってみたら、『ぼくは、噴水はこの色(水色と白)で描くんだ!』と、全部の吹き出し口から水色と白だけの噴水を最後まで描ききっていて、とっても頑固なんだけど、それがすっごくその子らしくて良かったんです!」と嬉しそうに教えてくださいました。
「そういえば、水しぶきがすっごく細かくかけてる子もいた!その後、加筆したらどうなったかな?早く見てみたいな~😊」
子どもの絵のエピソードを語られるおさとう先生からは、一人ひとりの言葉やその絵に込められた想いを心から大切にされているのを感じ、嬉しくなりました。