幼稚園からのお知らせ

子ども達の目線の先に

2021.07.21

7月21日、1学期最後の日。

からっとした暑さの中で、朝から園庭は大にぎわいでした。

前日に、木の下に落ちているのを見つけたセミの幼虫。応援しながら木に乗っけてあげたけれど、残念ながら動かなくなってしまって、子ども達はさびしそう。

アリがセミの周りを群がっている様子に、「なんでこんな高いところまでアリがきたの?」と不思議そうに見守っていました。

「セミになれずに死んじゃった・・・」子ども達は動かないセミを見つめながら、「この子どうする?」「お墓に入れるより、木の上にいる方がよろこぶかもしれない」と、そのままにしてあげることにしました。

以前に園長先生から、「土の中で7年も大きくなるのを待って、やっと出てきた幼虫は、セミになったら生きられるのはたったの2週間なんだよ」と教えてもらった子ども達。幼いながらもその年月の長さを一生懸命に考え、土の中にいる姿を想像しながら、「・・・かわいそうやな」とぽつり。誰も「あの虫、取って!」ということなく、静かに見守っている姿に、子ども達のやさしさをしみじみ感じました。

かわって、こちらは小さなヤスデという虫を囲んで、なにやら観察中の仲間達。ふんわりした芝生に座ってお話ししていると、不思議とリラックスできて、おしゃべりが止まらなくなりますね。

芝生の癒しパワーってすごいなと改めておもいました😊

小高いお山はやっぱり人気。ころころ・・・転んでも全然痛くない!寝っ転がってお空をじーっと見上げている子も。雲がゆっくりと動いていることに気づいたのかな?

子ども達にボルダリングに誘われて「こわいよ~💦」といいながらやっていると「だいじょうぶ!」と支えてくれた、優しいじん君。お外遊びでの子ども達は、とってもたくましい『遊びの先生』です。全身を支えるために指先にすごく力が要るのだけど、毎日繰り返し挑戦しているみんなは、コツを掴んでいるみたい。次の一歩を踏み出せずにいると、「先生、ここに足、足!」と教えてくれました💦

こちらは、子ども達と挑戦する、まみ先生。背が高いからひょいひょいっと大きな岩もお手のもの。迫力満点の先生の姿は子ども達のあこがれ♪ みんなも「先生に続け」と、どんどん挑戦していましたよ。

お外遊びの合間に、『ふしぎはっけんコーナー』でゆったりと図鑑を見る子どもたち。恐竜の図鑑が大人気。虫のミニ図鑑もね♪

水分補給のために休憩した後、今度はみんなで大きな風船であそんだよ!年少~年長まで、み~んなが混ざり合って風船を追いかけて遊びました♪

最初は、一番大きな年長組さんが一生懸命に風船を追いかけていました。その周りで「わたしもやりたい」「つぎ、ぼくも、ぼくも!」と、一生懸命触ろうとする小さい年少組や年中組。

それを聞いて「じゃあ、つぎね」と、さりげなく小さい子に触らせてあげたり、自分の方に来た風船を譲っている年長組の子ども達の姿がありました。小さな手でそっと触った風船が、やさしく空にあがりました。

さて、朝の外遊びも残り5分というときに、子ども達が「せんせい、セミの幼虫、また発見!!」と教えてくれました。少し弱々しくなりながらも、頑張って木に登ろうとするセミの幼虫の姿に・・・

「がんばれ、がんばれ!」と幼虫を手拍子で応援。その輪が広がっていきました。

それを見ていた、いつき君。自分が捕まえたコガネムシを「木にかえしてあげる」といって、そっと指先から木に伝わせて逃がしていました。周りにいた子ども達は、「え?いいの?」と驚きながらも、その虫を触ろうとはせず、一緒に見守っていましたよ。

子ども達の目線を追っていると、たった1時間の外遊びの間にこんなにもたくさんの関わりや発見が見られて、「ああ、毎日小さな心にいっぱい色んなことを感じながら遊んでいるのだな」と改めて感じることが出来て・・・なんだかとっても得した気分になりました😊

友達と楽しく遊べる時もあれば、ちょっぴりトラブルになってしまうことも。この日も色んな場面がありました。そんな時には、お互いのお話をじっくり聞いて、ひとつずつ解決できるように『橋渡し』です。「あ、そうか。そんな気持ちだったんだ。」と相手の気持ちが理解できたとき、子ども達の心の中がひとつ大きく成長するのを感じます。全ての経験が、心の成長につながっていくのを毎日実感している私達です。

さて、年中組のベランダの『るんるんファーム』には、野菜がなり始めましたよ!

今日の水やり当番はりす組さん。大きくなったきゅうり根元をハサミで切って収穫!!さっそく調理員さんのところに持っていきました。

一粒のたねから、こんなに大きなトウモロコシが育ったよ!

しその葉も元気いっぱい!みんなで大きな葉を収穫しました。

「いい匂いがするよ!」と思わずクンクン😊

13時40分頃、「お帰りの準備をしましょう」と先生の声が聞こえてきました。年少組をのぞいてみると・・・先生に「だ~いすき」とくっつく子ども達。

子ども達から愛情をたっぷりもらって、しあわせそうな先生達の笑顔😊このお仕事で一番嬉しい瞬間ですね。

4月から、毎日を一緒に過ごしてきた、かわいいかわいい子ども達。4連休が、ちょっぴりさみしく感じます。

まだまだ小さな身体で、今日もめいっぱい頑張りました!

バスに乗り込む子ども達に、にこにこ笑顔の園長先生が「また、元気できてね。待ってるね😊」

友達同士で、毎日欠かさず、「・・・タッチ!!またね!」

大きい組さんたちも、スキンシップをたっぷりと💕毎日の中で一番大切にしている時間です。

一日はあっという間に過ぎてしまいました。子ども達と同じ目線で遊んだり、生活していると、どんなことに夢中になって、どんなことに不安を感じているのか、一人ひとりの気持ちがじわりと伝わってきます。そんな気持ちを丸ごと受け止めて「今日も幼稚園楽しかったな♪」と思えるよう、子ども達を支えていきたいと、改めて感じました。

終業式では、放送で園長先生が夏休みのお約束のお話をされました。「わかばのかぜ」に園長先生からのみんなへのメッセージがあるよ!みんな、この4連休も元気でたのしく過ごしてね。

★来週26日、27日は『夏期保育』です。通常通りバスが運行し、2時15分降園となりますので、お休みされる方はご連絡下さいね。