わかばのかぜ~園長からのおたより~

アートギャラリーを終えて・・・

2022.12.19

若葉アートギャラリーにお越し頂き、ありがとうございました。

子どもたちの想いが込められた作品を、ご家族の皆様とゆったりご鑑賞頂いた温かい空間となりました。

ご家族の方と一緒にアートギャラリーの門をくぐった子どもたちはというと、いつもの姿はどこへやら…普段はあんなに甘えん坊なのに、お父さんお母さんと一緒だと、どこかよそよそしく照れ臭いのか恥ずかしそうで…そんな子どもたちの様子がとても可愛かったです。

そして、僕、私の幼稚園を見て!と、手を引っ張って幼稚園を案内する様子もみられ、自分の幼稚園として愛着を持ってくれているんだな~と嬉しく思いました。

アートギャラリーでは、保護者の皆様から温かいお言葉をたくさん掛けて頂きました。

幼稚園ではみえない家庭での子どもの姿であったり、明日も幼稚園に行きたいと待ち望んでる子どもの姿であったり、幼稚園で起きたこんなこともご家庭でお話ししてるんだ、と驚くこともあったりと…今後の幼稚園生活に繋げていきたいと思える貴重なお話を聞かせて頂きました。

 

アートギャラリーの前日、アートタイムのおさとう先生と一緒に子どもたちの作品を見て回りました。

お配りしたお手紙にもありますが、おさとう先生は「ここがよし」の観方をもとに、子どもたちの作品を肯定的な視点で楽しまれています。ハートが多く描かれている絵を見ては、「最近ハートを掛けるようになった喜びを感じます」と受け止められ、「この絵は登場人物が多く、みんな笑っている、平和を感じる絵だね」と仰られたり。絵のタッチは荒いものの、画用紙の端から端までダイナミックに描かれている様を見ては、「タッチから幼さを感じるが、描けるようになった喜びが溢れている」と嬉しそうに写真に収められたり…とにかく、どの絵に対してもみんな違って素晴らしいと、一つ一つ絵の良さを語りながら作品を見て回られました。

子どもたちが心をこめて描いた作品を通して、子どもたちの豊かな感性を喜び合える素晴らしい機会となりました。

そして、幼稚園を巣立っていった卒園児の子どもたちが、アートギャラリーに遊びにきてくれました。

久しぶりの幼稚園の懐かしさに嬉しそうで、当時の思い出話を話し出すと一瞬当時へとタイムスリップしたような気持ちになり、こんなに大きくなったんだと感慨深く感じることもあり、不思議な感覚でした。

 

自身も若葉第三幼稚園を卒園されており、現在お子さまが年少に在籍する園児のお母さんにこんなお話を聞かせて頂きました。当時の記憶を今でもはっきり覚えており、発表会のダンスの振り付けを今でも覚えているほど、幼稚園が大好きだったとお話してくださいました。中でも一番心に残っているのは、年中の頃、近くの公園に大きな葉っぱを拾いにいき、その葉で陶器を作るという保育時間のこと。自身は虫にくわれて穴の開いた葉を選んで穴だらけの陶器を作ったそうなんですが、穴の開いた葉を「可愛いの選んだね!」と一緒になって喜んでくれた担任の先生との思い出が今でも心に残っているんだそうです。

「幼児期に大切にされた経験が、大きくなった子どもたちの心の支えになる」

私が大切に心に留めている保育への想いを体現されたお母さんの思い出話を聞かせて頂き、より一層子どもたちとの関わりを大切にしていかなければならないと感じました。

私たちの愛情が子どもたちの成長にとってより良い環境を築いていく…

子どもたちの気持ちを大切に受け止めていきたい。子どもたちのことがより愛おしい!と感じる機会となった若葉アートギャラリーとなりました。

これで2022年の幼稚園行事も幕を閉じますが、この気持ちを忘れず、2023年も子どもたちを中心に置いて心を尽くして参りたいと思います。

引き続き、宜しくお願い致します。