わかばのかぜ~園長からのおたより~

七夕

2022.07.07

玄関に飾ってある笹飾りに、運転手さんの願いが込められた短冊を発見しました。

「夢を語れるようになりたい」

隣にいたゆずちゃんが、「私は夢を語れるよ」と呟きました。

「ゆずちゃんはどんな夢があるの?」と問いかけると…

真剣な眼差しでぽつり。

「私、魔法使いになりたいの。魔法使いになって、たくさんママのお手伝いをしたい。だって今はまだ小さいから何も出来ないから…でもね、この間妹と二人だけで家の前の自動販売機でジュースを買ってこれたんだよ!」

そんなゆずちゃんの心温まる夢を聞いて、幼稚園の子どもたちはどんな願いを短冊に込めたんだろう?と興味が湧き、子どもたちに聞いて回りました。

 

「電車の運転手か歯医者さんになりたい」

「りんごやさんになりたい、りんごが大好きだから」

「ウインナーを一杯食べたい」

「かっこいい勇者になりたい」

「ぷりきゅあになって悪者を倒したい」

「鉄棒が出来るようになりたい」

「みんながずっと仲良しでいたい」

「警察官になりたい、イケメンだから。」

「魔女になりたい 魔女になってお空を飛んで、みんなにお菓子を配りたい」

「魔法を使える猫になりたい」

「可愛い美容師になりたい お友達の髪を洗ったり、可愛くカットしてあげたい」

「ちょうちょになってママやパパのところに飛んでいきたい」

 

ファンタジーな願いから、現実的な願いまで子どもたちは、それぞれの願いを心に抱いていました。

中には、「僕のおうちに遊びに来ないと短冊の願いは教えてあげないよ!」という答えもありました。

 

「妖精になりたい、プリンセスになりたい」という願いが多かったですが、共通していたのは、優しい妖精であったり、みんなを助けるプリンセスになりたい等、誰かのためになりたいという想いが込められている願いばかりで、子どもたちならではの純粋な優しい気持ちに触れることが出来た心温まる七夕となりました。

大人になると、七夕に想いを馳せて夜空を見上げることもなくなりますが、子どもたちのおかげで童心に戻り、七夕という行事を満喫することが出来ました。

私の願いは、「知らない事をもっとたくさん知りたい」

子どもたちの知らない一面を、表情を、お話を、もっともっと知りたいです。