お別れ
2021.06.03
「僕の、僕の~」と目をキラキラさせて、嬉しそうに走り回る年少の男の子。
手には、大切そうに茶色の蛾が握られています。
いつかの毛虫がマユとなり、立派な蛾となって羽化しました。
アゲハチョウのように華やかな姿ではなく、どちらかというと地味な茶色の蛾ですが、毛虫の頃から成長過程を見つめていた男の子にとって、羽化した蛾はとても愛おしい宝物のような存在。
飛んで行ってしまうのが寂しくて、中々逃がしてあげられないようです。
子どもたちの成長を綴る「わかばのかぜ」ですが、気づけば生き物にまつわる内容ばかり。
狙っているわけではないのですが、小さな命を大切にする子どもたちの姿から驚かされることが多く、つい生き物の投稿ばかりになってしまいます。
子どもたちの優しい想いや、はっと驚くような言葉に出会える毎日が幸せです。
とっても優しい手つきで、羽化したばかりの蛾を包み込んでいます。
子どもたちから、自然にこぼれる優しい愛情を大切にしていきたいです。