初めての『どこでもドアの日』(年中組)
前日から降り続いていた雨がすっきりと上がった、5月30日(火)の朝。
「みんな、よかったね!どこでもドアに行けるね😊」と、大喜びしている子ども達を想いながら、保護者の皆さんに「本日決行します!」のメールを送りました。
幼稚園に登園してきたみんなは、はじめての旅を目前にドキドキワクワクしながら、どこでもドア切符を握りしめて出発を待っていましたよ。
軍手をはめて準備万端!!お友達との会話も弾みます🎵
先生に虫よけスプレーを順番にかけてもらいながら・・・「ほんとにどこへ行くの??」
「虫がいるところ?」「どこでもドアってあるの?」と、どんどん想像が膨らんでいる様子😊
さあ、いよいよ出発だ!!さやか先生と一緒に「いってきま~す!」
早速、バスに乗り込んで、もう嬉しさがとまらない子ども達。
どんな場所に行くのかな・・・。思わず切符を眺めていたね。
何も話さなくても、とにかく嬉しすぎて、顔を見合わせてはこんなに素敵な笑顔があふれていましたよ。
30分ほどバスに揺られて・・・そろそろ到着の場所が近づいてきたよ!
到着すると、目を大きく見開いて、周りをキョロキョロしながら降りてきたね。
「ここがどこでもドアの場所なんだね!」「すごい、木がいっぱいだね」
「今日ね、早起きしたんだよ」「森に来た!すごいニョロニョロ高い木があるよ」「トトロいるかなぁ」
そんな風に胸をときめかしている子ども達に、ふれあいの森の職員の方から、早速サプライズが!!
そのサプライズな〇〇を受け取られた園長先生が、私の手にそ~っとのせてくださったのは・・・皆さんこれ、何だと思われますか?
ちょっぴりグロテスクな存在を手にのせて、心臓がドキドキドキドキ・・・
手のひらで這いまわっている生き物がすごすぎて・・・子ども達に見せる時にちょっと腰が引けてしまいました💦
カンアオイの葉に必死でくっついている、この子たち・・・
「何だと思う?」と聞くと、「ちょうちょの幼虫?」「毛虫!」「アゲハの幼虫・・・かな?」
子ども達は、自分が幼稚園のアニマルランドや園庭で見つけた虫たちを思い出しながら、一生懸命考えていましたよ。
「これはね、みんなと同じ岐阜県に住んでいる、ギフチョウというちょうちょだよ。」
天然記念物として、大切に守られている絶滅危惧種のチョウチョ。
桜の咲く時期にだけあらわれるギフチョウは『春の女神』ともいわれ、幼虫は6月半ばにさなぎになり、翌年の春まで約10か月もの間、越冬さなぎとして長い眠りにつくのだそうです。
どこでもドアの向こうの世界につくや否や、なかなか見られない生き物を見せてもらうことが出来て、真剣に見入っていたみんな。
小さな心の中で、一気に自然への興味が湧きたった瞬間でした。
さあ、園長先生から激励のメッセージが子ども達を勇気づけます。
「今日は大自然の中で思いっきり遊ぼうね!!頑張って森の中まで歩いていこうね!みんな、頑張るぞ!!」
エイエイオーッ✊
いよいよスタート!
まずは、私たちが子ども達に見せてあげたい、この時期しか見られない秘密の場所まで、レッツゴー!!
「先生、どんぐりが落ちてた!」「木がたか~い!!木だらけだね」
「鳥さんが鳴いてるよ。」「あっ、実が落ちてる!」
みんなの目や耳に入ってくる色んな自然たち、肌で感じるひんやりとした空気、草のにおい・・・五感をいっぱいに刺激されながら歩いている子ども達の目はきらきらと輝き、眩しいくらいです。
そして、心を震わす出会いがこの先に、いっぱい待っているんだよ。
坂道なんて、へっちゃら~!!
しばらく進むと、「あれ?水の音が聞こえるよ。」流れる小川を渡れるように、岩が点々と並んでいます。
「みんな、今こそ、忍者に変身して、自分で気を付けながらこの岩を渡るよ!」
「えー!!わたるの😲」そういいながらも、バランスよく慎重に岩を渡るみんなの顔は真剣そのもの。
その先にみえてきたのは・・・
大きな池が広がる場所。
さっきよりもヒンヤリしていて、空が見えないくらいに木々が生い茂っていました。
そこで園長先生が教えてくださったものは・・・
こちら!この白っぽい泡の塊についてお話してくださいました。
いくつも木の枝にぶら下がっている白い大きな泡のかたまりを見つけた子ども達。
「これはね、ある生き物の卵なんだよ。何の卵だと思う?」と尋ねると
子ども達は「わかんない・・・」素直に口から出た一言には、実感がこもっていました。
そうだよね、木の枝にぶら下がっている泡が卵だなんて、想像もつかないよね😊
「これはね、モリアオガエルというカエルさんの卵なんだよ。
この木の下には何があるかな?・・・そうだね、池の水があるよね。これは、お母さんカエルが、卵から生まれた おたまじゃくしの赤ちゃんがお水の中でちゃんと泳げるために、高い木の枝に産み付けるんだね。」
ふとみると、池の中には白いお腹を浮かび上がらせて息絶えたカエルのお母さんの姿がありました。「命がけで頑張って卵を産んで、もう力が無くなっちゃったのかもしれないね。」と話すと、何も言わずにじっとお母さんガエルの姿を見守っていた子ども達。
その横をアカハライモリたちが、気持ちよさそうに泳いでいきます。目を輝かせて一生懸命に目で追うみんな。
「この光景をぜひとも子ども達に見せたい!」という園長先生や私たちの願いが、やっとひとつ叶いました😊
さあ、もと来た道をもどり、次はいよいよ『薬木の広場』へ!!
行く先々で、鳥たちの声が響き渡り、まるで子ども達を「いらっしゃ~い」「ようこそ!」と迎え入れてくれているような楽しい雰囲気の中、元気いっぱいに進んでいきましたよ。
さあ、ここが『薬木の広場』だよ🍃 青空の下、広がる緑、緑、緑!!
みんなで森の中で遊ぶときのお約束を確認している間も、子ども達は大自然を目前にして、ソワソワ待ちきれない様子😊
さあ、自分の生きたい場所にいって、自由に遊んでいいんだよ!!
早速虫探し。園庭では、いつも数少ない虫をつかまえることに必死。
でも、ここは・・・「虫がめちゃくちゃいるよ!!」
虫探しが大好きな子たちにとっては、パラダイスのような場所です🐞草をかき分けてみんなで顔を寄せ合いながら、のぞき込んだり。
また普段、虫にあまり興味がなさそうな女の子が、目ざとく草の陰に隠れていた大きな虫を見つけて「先生、ここにいる!!」と教えてくれたり😊
こちらは、木登りに挑戦!
はいチーズのカメラマンさんも童心に帰って、みんなとおおはしゃぎ。
子ども達を温かく見守り沢山会話をされながら、シャッターチャンスをねらって、ぱちり!
心を許せる優しいカメラマンさんとの会話を通した自然な形での撮影だからこそ、子ども達がふとカメラに向ける表情も和らぐのでしょうね。
さあ、ここからは、子ども達が「自分のしてみたいこと」を生き生きと楽しむ姿をご覧くださいね😊
たっぷりと自然を満喫した子ども達。一人ひとりが生き生きと楽しむ様子が伝わってきて、「今日来れて本当に良かった」としみじみ感じました。
今回の体験で、「どこでもドアの日」の扉を開けると『ふれあいの森』につながることを知った子ども達😊
ドアを開ける季節が変わるごとに、その世界観もがらりと異なる不思議な場所での実体験をこれからも味わってほしいなと思います。
「また来ようね!!」と、笑顔の約束をして帰途についたみんなにとって、思い出がいっぱいのステキな一日になったらうれしいな。
💗「どこでもドアの日」を終えて、帰りのバス内での様子やみんなの感想は・・・
・帰りのバスでは「お腹すいたー!!」の大合唱。もう給食が待ちきれない様子でした😊
・自分が捕まえた虫や実が入ったペットボトルを大切そうに抱えて、嬉しそうに眺めている姿も。
・きりん組では、幼稚園につくまでの間、ほとんど全員の子が爆睡だったそうです。いっぱい遊んだ証拠だね!
・放課後、お迎えにみえたお母さんに「今日ね、ブルーベリーみたいな実があったよ!」と嬉しそうに報告している姿もありました。
次回、どこでもドアを開ける日を楽しみに待っていてね😊
そして・・・6月12日には年長組さんも出かけます。この時期にしか味わえない経験を沢山楽しもうね!!