幼稚園からのお知らせ

順勝寺で七五三参り(年中組)

2022.11.11

11月7日(月)、年中組のみんなはバスに乗って七五三参りに出かけました。

こちらが、園長先生がご住職をされている順勝寺です。

中央には本堂が光り輝いていて、とても荘厳な雰囲気です。

子ども達は、今日は正座に挑戦です。もしかしたら、慣れない子は姿勢が崩れてしまうかもしれないけれど、これも経験ですね😊

今日のお話は、心で聞いてみようね。

いつもは「えんちょうせんせい!」だけれど、この日はこのお寺のご住職です。

ご住職の、いつもと変わらぬ優しいまなざしに、みんなはホッ😊気持ちもリラックスしていましたよ。

始めに、『恩徳讃』の歌を聴きました。両手を合わせ目をつむって、耳を澄ませます。

「なもあみだぶつ」とみんなでご唱和し、「礼拝」ゆっくりとおじぎをしました。

さあ、ご住職のお話・・・というよりも、子ども達とご住職との語り合いの時間が始まりました。

ご住職:みんな、仏さまってお手々をどんな風にしてるかわかる?

子ども達:「オッケー👌ってしてる!」

そう、みんながみんなのままでオッケーだよ。って仏さまは教えてくれているんだよ。

「どういうこと?」と不思議そうな子ども達に

お顔も性格も、得意なことも苦手なことも、みんな一人ひとり違うよね。でもね、ほかの人と比べなくてもみんなはみんなのままでオッケーなんだよ。

もう一つの手はどうなってるかわかるかな?

「お皿になってる!」

そうだね。困ってるお友達や悲しんでいるお友達を、お皿ですくって助けますよ。その形なんだよ。

ご住職のお手々を真似しながら、じっと話を聞いていた子ども達です。

七五三は、これまで事故や大きな病気にならず、無事に5歳のお誕生日を迎えられたね。ここまで大きく育って、一番喜んでいるのは誰だと思う?

「ママとパパ!」「せんせい!」それぞれの思いを声に出しているみんなに、ご住職はにっこり😊

家族やお父さん、お母さんに、『いつもお世話してくれてありがとう。』と感謝する日でもあるんだよ。

みんなは、ご住職に聞いてみたいことがいっぱいのようです。その中で3人のお友達が質問をしましたよ。

🌟ゆうすけくんの質問『どうして園長先生は黒服を着ているのですか?』

「みんなが来ている服と同じように、お寺ではこの服を着て、首から輪袈裟をかけてお参りをするんだよ。特別な時には金ピカだったり、真っ赤や青の着物など、色んな色の着物を着てお参りするんだよ。」

みんなのスモックと同じように、この黒い服が園長先生の制服なんだね。

いつも幼稚園で布袍(黒い服の名前)を着た園長先生と、生き物のエサやりをすることもあるもんね。

子ども達はその姿を思い浮かべて、布袍に親しみを感じていたようです。

🌟こはるちゃんの質問『そうして園長先生は生き物をかわいがるのですか?』

先生もね、小さい頃から植物や生き物を育てていたんだけど、お外遊びでつぶしちゃったりしたこともあったよ。大好きだった生き物が動かなくなっちゃうと、もう元には戻れないよね。

そのとき、あるお友達が「電池があったらいいのに。」とひとこと。

そうだね、でも電池はないもんね。みんなの洋服や物は壊れたらなおせるけど、動かなくなったらもう戻らないよね。その時、「すごくかわいそうなことをしたな」と思ったんだよ。

みんなも、毎日ありさんや、お魚にエサをあげてくれるよね。誰に言われなくてもエサをあげてくれるみんななら、生き物を大切にできるんじゃないかな。

🌟ねいとくんの質問『どうして人は死ぬのですか?』

一番長生きした人って、何歳まで生きたと思う?なんと、119歳まで生きたんだって。

どうして死ぬのかな?と考えるよりも、いまみんなが元気に生きている。これからどうやって生きていくかを考えることが大事なんだよ。

やりたいことを思いっきり楽しんで、もう少し大きくなったら将来の夢に向かって、出来ることを一生懸命にやる。どんな時も、みんなの周りの友達や家族を大切にしながら、笑顔いっぱいで生きていこうね。

最後に二人のお友達に代表焼香をしてもらい、みんなで一緒にお手々を合わせました。

ひとすじの白いけむりがゆっくりを細く長く立ちのぼり、ゆっくりと広がって、子ども達を優しく包み込むようにしてから消えました。

年中組の子ども達にとって、七五三参りはとても楽しいひとときだったようです。「またここに来たいな!」と笑顔でお話してくれた子がたくさんいましたよ。

世界にたった一人しかない自分を大切にしながら、これからも健康ですくすくと育っていってほしい。

ご住職の願いは、子ども達に限りない愛情を注いでみえる保護者の皆さんの願いでもあり、この子たちが毎日笑顔で過ごしてくれることが私たち職員にとって大きな大きな喜びです。

短い時間でしたが、大切な子ども達への想いを再確認できた、貴重なひとときとなりました。