「どこでもドア」が開いたよ!~さくら・もみじ編~
さくら・もみじ組のみんなは、先に給食を食べて、腹ごしらえです。この日は、東日本大震災からちょうど10年が経つ日。みんなと同じ、小さないのちも一瞬にして奪われた日でした。
忘れてはいけない日だからこそ、この日の給食は、非常食のカレーライスでした。今後、災害が起きて普段と大きく異なる事態になったとき、一度経験しておくことでその後スムーズに対応できることがあります。そのために、子ども達が非常食を食べ慣れておける機会として、「非常食メニュー」を給食でも取り入れています。
どこでもドアが開く3月11日がそんな大切な日だったことも、子ども達の心の片隅に残しておいてくれたら・・・と思います。
「早く行きたい!」とわくわくしながら、11時20分頃、いよいよ出発です。子ども達は、「どこでもドア」が開く瞬間を楽しみに待ちながらバスに乗り込みましたよ。
第2便のバスも40分かかってやっと到着。待ちに待った「どこでもドア」が開きました!
「どこでもドアきっぷ」を車掌さんに渡した子ども達は、胸のわくわくが抑えきれなくて、ぴょんぴょん飛び跳ねたり、友達とつないだその手をぶんぶん振ってみたり♪
園長先生から「みんな、ようこそ!今日は自由にいろんなことをして遊んで良いんだよ!」お話を聞いたみんなの目はきらきら輝き、楽しいことを探すアンテナがピピピッ♪
さあ、みんなで未知の世界に一歩を踏み入れよう!
『薬木の広場』という広場に辿り着くまでは、少し陰っている坂を登ります。
「こんな坂道、へっちゃらだよ!」「なんか、歩いているだけでも楽しい!」
「みんなそろって ここに来れて、本当に良かったね!」これからめいっぱい楽しむ前に、大好きな友達や先生と一緒にぱちり★
みんなの気合いがひしひしと伝わってきました。満面の笑顔で、こぶしにも力が入ってます!
「いっぱい遊ぶぞ!おーっ!!」
大自然の中で、元気いっぱいに遊ぶことは、危険とも隣り合わせです。つばき・ふじ組に続き、さくら・もみじ組のみんなも、自分の身を自分で守るためのお約束をみんなで確認しました。迷子にならないように行ってはいけない場所の確認、木の枝の遊び方、笛が鳴ったらここに必ず戻ること、など 一生懸命聞いていたみんな。
さっきまで心躍らせていても、聞くべき時には真剣になれる、そんな素敵な姿を見せてくれるのがこの年長組の子ども達なのです。
「さあ、好きな所で 好きなことをして、いっぱいいっぱい遊んでおいで!」
はじめての場所にドキドキ。。。そんな時に励みになるのが、友達の存在です。「一緒にあそぼ♪」と誘い合いながら、広大な自然にみんなは少しずつ慣れていき、それと共にどんどん活発に遊び始めましたよ。
子ども達がやっぱり興味津々なのは、そこら中いたるところに落ちている木の枝です。
どこからか、こんな大木を見つけてきたみんな。重たくて太い大きな枝でも、みんなで協力すれば 楽々運べるね。
切り株を見つけて、鼓笛の「太鼓」に!なが~い「バチ」でたたいてみよう!
休憩タイム★ さくら・もみじ組のみんなも『飲むゼリー』を美味しそうに味わって飲んでくれました。風もなく、午後は特に暖かい陽気の中で、たっぷりと遊ぶことが出来ました。
飲み終わったら、遊びが再開です。手と手を取り合って目的の場所まで一目散に駆けていくみんな。
「しか(鹿)だよ!!」「おお~っ😲」
「鍬(くわ)みたい!」「ほんとや!」
いつの間にか、木登り名人に変身していた子ども達。「全然怖くないよ~!」
「火起こしは、木と木をこうやって火をおこすんだよ」子ども達がこれまで本で読んだり、何かで得た知識を、実際にやってみようと思える、それも自然の素晴らしさですね。
「釣りをしてるんだ~!」想像力がどんどん膨らみ、なりきる子ども達。
こんなかわいい遊び方も♪
「帰りたくないな。もっと遊びたかったな」といいながら、帰路につくみんなの表情がとっても印象的でした。園長先生が最後のお話の中で、「これから卒園して色々な小学校に行くことになるけれど、ここでみんなで遊んだこと、忘れないでね。」とありました。
このかわいい子ども達もこれからいろんな経験を乗り越えていくでしょう。この先の辛いときや苦しいときに、「どこでもドアの日」のことをふと思い出してくれたら、その思い出がみんなの小さな支えになれたら幸せだな・・・としみじみ感じた「どこでもドアの日」でした。
~つばき・ふじ組の番外編の答え~ 最後までお読みくださりありがとうございます😊
『この森ならではの自然クイズ♪』の答えだよ!
①この木の穴は、きつつきがコツコツつついて開けた穴!でした。
➁この土で出来たものは・・・「トックリバチ」の巣です。場所を気に入ると、いくつも泥をこねてトックリを作るそうです。
③この木は・・・「ニシキギ」(錦木)といいます。冬はこんな風にカミソリのような枝ですが、秋は紅葉が大変見事だそうです。秋になったらどんな鮮やかに色づくのか、それは秋までのおたのしみ。
④この植物は・・・「バイモユリ」(貝母百合)といいます。これはまだ蕾の状態ですが、花開くとユリのように清らかに咲きます。名前の由来は、鱗片の形が子安貝などに似ており、その大小2つの鱗片が、まるで母と子が抱き合ったように見えるので、母の名を得て「貝母(バイモ)」と呼ばれるようになったそうです。