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お茶のこころ

2021.03.02

2月に予定していたお茶会が、緊急事態宣言により中止となってしまいましたが、「せっかくの日本の伝統行事。やはり経験させてあげたい!」との 思いから、急遽、3月1日・2日に幼稚園でのお茶会を計画しました。

今回は、いつも来て頂く講師の先生の代わりに、幼稚園の先生達が年長組の子ども達をおもてなしすることに!・・・なので、実は先生達もドキドキのお茶会だったのです😊

さて、茶道を大成した千利休が唱えた心得に「和敬清寂」の精神があります。
「和(わ)」とは、お互いに心を開いて仲良くするということ。
敬(けい)」とは、お互いに敬いあうということ。
「清(せい)」とは、目に見えるだけの清らかさではなく、心の中も清らかであるということ。
寂(じゃく)」とは、どんなときにも動じない心。
このお茶の心って、私達が普段の保育でも大切にしていること通じています。子ども達だけでなく、このコロナ禍で大切な心を置き忘れてしまいがちな私たち大人も、このお茶会を通して「和敬清寂の精神」に触れ、改めて自身の心と向き合うことが出来た貴重な2日間となりました。

さあ、部屋におひなさまを飾り、『ひなまつり茶会』と名付けたお茶会が始まりましたよ。調理員さんが手作りのどら焼きを焼いてくれました。

緊張した面持ちで、入場する子ども達は、紅い毛氈を踏まないように気を付けながら、順にすわっていきました。とっても静かな始まりです。

お抹茶をいただくことも、お茶の作法を学ぶことも初体験の子ども達。

懐紙にのせられたお茶菓子が運ばれてくると、「お菓子頂戴いたします」どの子も、ご挨拶がきちんと出来ていました。

手に持って食べてみると・・・「おいしい!」思わず声があがりますが、そこはご愛嬌😄緊張もどこへやら。どら焼きを嬉しそうに頬張るみんながとってもかわいかったです。

先にお菓子を頂くときには、周りの人を気遣い「お先に頂きます。」

さあ、いよいよ先生達が一生懸命点てたお抹茶が、色とりどりの器で運ばれてきます。

「お手前頂戴いたします」はきはきと挨拶が出来ていましたよ。さて、肝心のお味の方は・・・「おいしいよ。」とにっこりの子もいれば、「に、にがいっ。」と、お友達と顔を見合わせている子も。

どの子も残さず、飲みきってくれました。これも、点ててくれた人への感謝の気持ちの表れですね。

飲み終わると、器を置き、先生と「結構なお点前でした。ありがとうございました。」とご挨拶。

その後、お茶の道具などをみて、お茶会は終了です。

今回のお茶会を、とっても楽しみにしていてくれた子ども達。みんなで日本の伝統文化やその精神に触れることが出来、とっても貴重な一日となりました。

来年度は、『野点』を子ども達と経験出来たら良いなと考えています。野点(のだて)とは、外でお抹茶をいれて楽しむ茶会のことです。年中組のみんな、楽しみにしていてね!

追伸:一つ一つの行事が無事に終わるたびに、年長の子どもたちとの時間がいよいよわずかになっていくのを少しさびしくも感じます。この子らが幼稚園にいる間に、出来る限り色々な経験をまだまださせてあげたいな、としみじみ思います。

今後の年長組さんは、『どこでもドアの日』以外にも、3月16日を『思い出の扉を開ける日』と名付けて、思い出作りをしていきたいと思います。たのしみにしていてね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

を考えています。