スプリング・コンサート
「たった一人のカスタネットの小さな音も、みんなで心をひとつにして演奏すると、壮大な素晴らしい音楽となって響き渡り、聴く人の心に希望を与えてくれることを、子ども達が改めて教えてくれた」・・・そんな素晴らしい日となった今年最後の大舞台『スプリングコンサート』。
2月27日(土)、OKBぎふ清流アリーナにて2部構成で開催しました。
終わりが未だ見えないコロナ禍で、緊急事態宣言中での発表会となり ご不便をおかけしましたが、保護者の皆さんには温かいご理解とご協力を頂き、本当にありがとうございました。思い返せば、やっとの思いで園生活がスタートした6月から、子ども達の輝きのために 保護者の皆様と手と手を取り合って一緒に乗り越えてこられた一年であったと感じています。職員だけではかなえられないことも、保護者の皆さんが支えて下さったことで形にすることが出来た一年間でした。
そして私達はこの日、子ども達の姿から大きな大きな『希望』をもらえたような気がします。
何度もアリーナに足を運んで、一生懸命練習してきた子ども達。『わかばのかぜ』では園長先生がその様子をお伝えしています。
子ども達には、このスプリングコンサートを楽しんで欲しい。「こんなに難しいリズムもできるようになった ぼく達・わたし達を見て!」と自信を持って演奏して欲しい、そんな願いを胸に いよいよ開幕です。
★1番 年長組の鼓笛演奏『ドラムマーチ2020』★
太鼓の練習をやっと始められたのが、メモリーフェスティバル終了後の12月。リズムを声に出せない分、心でしっかりカウントして合奏してきました。すると思わぬ効果があり、声を出さない分太鼓をたたくことに集中でき、お互いの音をしっかり聴いて、演奏できるようになったのです。どのパートもなくてはならない、皆が揃わないと決していい音色にはならないことを、子ども達と一緒に実感してきました。
たくさんの観客の前で、緊張もあったと思いますが、当日の演奏は息もぴったり合って迫力満点でしたね!
「ドラムマーチ2020」は忘れられない名曲になりました。
★2番 年少組カスタネット演奏『小さな世界』★
小さなおててにカスタネットを自分ではめることから練習した年少組の子ども達。でも、カスタネットで「りずむ遊び」をクラスで楽しむことで、「おもしろいね!」と夢中になってリズム練習をするようになりました。今回はおなじみの「小さな世界」。昨年までは、6月に行っていたので、簡単な童歌にあわせていましたが、今年はたくさんの経験をした後での発表会。あっという間にリズムを覚えて、小さいところはありさんのように、おおきな音はぞうさんのように、一生懸命たたき方を工夫して練習していたみんな。クラスごとにくるくるとまわったり、自由にダンスをしたり。観ている私達も思わず「う~ん、かわいい♪」と唸ってしまうほど、かわいらしく素敵な姿をみせてくれました。
★3番 年中組カスタネット演奏『みんながみんな英雄』★
今回は、一列ずつの行進から始まりました。「息を合わせる」ことの大切さを幼いなりに感じ取っていた子ども達。音の音色を変化させながら難しいリズムにも挑戦してきました。「ターンタ・タン・ウン」のリズムは特に揃うのが難しかったけれど、この音楽が大好きなみんなは、曲が始まるとすごく集中して演奏できていましたね。交互にちがうリズムをたたいたり、順番に立って演奏するところもバッチリ。先生達にたくさん褒めてもらって自信をつけてきたみんな。
美しい音色が会場いっぱいに響き渡り、胸をはって演奏する姿がとっても頼もしく、いよいよ年長組なんだな・・・と実感した演奏でした。
★4番 年長組カスタネット演奏『運命80』
クラシックタイムでも毎朝いろいろな名曲を目をつむって聴いています。
ベートーベンの「運命」やブラームスの「ハンガリー舞曲」などいくつかの名曲を、かのリチャードクレイダーマンがオリジナルで編曲した『運命80』。
子ども達は練習の時から、「もっと上手になりたい!」と意欲的で、楽しみながらも一生懸命練習してきました。様々に隊形移動しながら曲調に合わせて激しく叩いたり、リズムカルに演奏したり。。4つのボックスに分かれて複雑に移動するところは、とっても見応えがありましたね!「おそらく、小学生のお兄さん達にも負けないんじゃないかな?」と感じるほど、当日は、どの子もやりきった顔が自信に満ちあふれていて、盛大な拍手を浴びながら、きらきら✨輝いていましたね。
アリーナという大きな会場で、何年もカスタネットの発表会を行ってきましたが、特に今年の発表会は 子ども達の1年間の成長をものすごく感じた一瞬一瞬でした。
「みんな、感動をありがとう!」