小学校の先生が来てくれたよ!(幼小連携推進授業・公開保育)
7月15日(火)、幼少連携推進事業のための『公開保育』を開催しました。
岐阜市教育委員会の吉永先生、川口先生方をはじめ、この日は市内の小学校から18名の教員の皆さんと 姉妹園からも5名の先生方が、若葉第三幼稚園に足を運んでくださいました。
さて、たくさんのお客様をお迎えしたこの日、肝心の子ども達は、というと・・・
前日から「学校の先生が来てくれる!!」と、ものすごく楽しみにしていたようです。
特に就学を控えている年長組さんは、朝から「今日小学校の先生くるよね?」「どんな先生がくるのか楽しみにしてきたんだ~!」と何人もお話してくれましたよ。
事前の協議会が始まった「まほうのへや」では、公開保育に先立ち、園長先生が本園の子ども達についてお話しされました。小学校の先生方はとても熱心に聞いてみえ、園長先生が話される「子ども達の日常でのエピソード」に目を細めて頷いてみえました。

そして、アドバイザーとして愛知教育大学教育学部教授の加納誠司先生もご参加くださり、「幼少接続と架け橋期の教育について」のご講演を頂き、大変多くのまなびがありました。

さてこの日も、子ども達は、どろんこ遊びや泡クリーム遊び、アートタイム、折り紙制作などいつものようにわくわくドキドキしながら取り組んでいました。
年中組では、この一学期遊び込んだ『どろんこ遊び』の中でも大人気だった『泡クリーム作り』。
「泡立て器でもっとシャカシャカしたい!」「混ぜると、何でふわふわクリームが出来るのかな?」と、やる気満々のこどもたちが、交代で順番を待ちながら遊んでいた姿が印象的で・・・。
「泡クリームパフェ、美味しそうに出来た!!」と嬉しそうに話す笑顔をみて、「食べられるクリームを作ることが出来たらもっと楽しいね」
・・・そこで今回のクッキングは『本物の生クリームやホットケーキをつくってみよう』に決定!

そして、今回のクッキングには、なんと本物のパティシエさんが登場!
(幼稚園の保護者でもいらっしゃる『パティスリーWAKA』さんに、ご協力頂きました。子ども達のために 2日間に分けてご協力いただき、本当にありがとうございました。)
子ども達は目をキラキラと輝かせ、集中してホイップクリームについてのお話を聞いていました。
ふわふわして、甘くて・・・ちょっと不思議な、ホイップクリーム。
「初めは、たら~っとした牛乳みたいだったのに、沢山混ぜるとどうして固くなるんだと思う?」の問いかけに、みんなは、う~ん。なんでかな?と一生懸命考えていました。
そこで、パティシエさんが「みんなが知ってるシャボン玉って、ふ~っと息を吹くと大きな風船みたいに膨らむよね。ホイップクリームも、みんなの周りにもある『空気』が混ざることで固まっていくんだよ。」
分かりやすいお話を聞いて、イメージが持てた子ども達は「よ~し、いっぱいいっぱい混ぜよう!」とますますやる気スイッチがピピッ!
その後もパティシエさんのケーキにクリームを塗る実演を見たり、アイシングクッキーのお話を夢中で聞いていた子ども達。
その姿に、見学していた小学校の先生方が、「15分もの導入は小学校でも長いのに、子ども達がこれだけ集中していることに驚いた」と話されるほどでした。

子ども達は「ホイップクリーム作り」「ホットケーキのたねづくり」「やまもものジャム作り」の3つの役割に分かれて、泡立て器で本物のクッキングに挑戦!
どの子からも、胸のドキドキが聞こえてくるくらい・・・みんなは真剣!!一生懸命に泡立て器でぐるぐるかき混ぜます。
パティシエさんの「いいよいいよ~!」「上手だね!」という優しい応援の声に思わずにっこり。

ホットケーキのたねができると、順番に自分のホットケーキを焼くことにも挑戦。
今回のホットケーキは、調理員の皆さんの考案で、絹ごし豆腐をホットケーキミックスに加えてみんなで混ぜました。いい匂いがお部屋中にたちこめてきましたよ。
👉レシピ👉ホットケーキミックス200g 絹ごし豆腐100g 水200ccで約8枚分です。絹ごし豆腐をしっかり潰して水を加え、その後にミックスを混ぜるとしっかり混ざります😊

そして、こちらは、幼稚園で今年初生りした、やまもものジャムづくり。

パティシエさんから教わったのですが、先にお砂糖を混ぜて一晩寝かせておくことで、浸透圧でお水が出てくるそうです。下準備をしてから、翌朝、更に砂糖を混ぜて煮込みました。

ジャム作りグループさんのお仕事は、ゴリゴリと実をつぶし、種を取ってまたさらにつぶします。
根気よく「おいしくな~れ」を合言葉に作りました。
とろみをつけるため片栗粉を混ぜて火にかけ、沸騰したら火からおろして冷まします。あっという間に、やまももジャムの出来上がり!

アイシングクッキーやマカロンが、かわいくてかわいくて。食い入るように見ていた子ども達。

さて、先日来園してくださった『信長バナナ農園』の方からは、沢山のバナナの葉を頂きました。
先日のおはなし会で、バナナの葉には殺菌効果があることを知ったばかり。
せっかくなので大きな葉を切り分けてよく洗い、乾かしてホットケーキを載せるお皿として使用することになりました。

バナナの葉に、出来上がったホットケーキを載せて、自分でクリームやジャムをトッピング!
「いただきま~す!!」美味しくて嬉しくて、言葉もわすれて夢中で頬張っていたみんなの姿がとっても可愛らしかったです。
自分でつくったホットケーキは最高だったね😊

さて、3階ホールでは、年長組のアートタイムが始まりました。
今回のアートは「新しい花のリーダーズ!」・・・さあ、どんなアートタイムになるのかドキドキワクワク😊

おさとう先生はこの日も絶好調!
楽しく魅力的なお話に、子ども達は大笑い😊
この姿をみていた加納先生は、のちのディスカッションで「全員が、前のめりになるくらい夢中で聞いていましたね」と仰ってみえました。

さあ、自分だけのお花をどんな風に描こうかな・・・?
思い思いに描かれた素敵なお花たちが、ホールいっぱいに花開いていましたよ。

他にも、園庭でのどろんこあそびや、年少組の制作、いちご組の糊遊びを、小学校の先生方は熱心に見学して回られました。
6月~7月は、毎年大勢の方が幼稚園見学にきてくださるので子ども達は慣れており、いつも通りに遊びや活動を楽しんでいましたよ😊
さて午前の保育が終わる頃、魔法の部屋にて、先生方が集合され、幼小間でのグループディスカションを行いました。姉妹園の若葉第一幼稚園からも5名の先生がご参加されました。

子ども達の気持ちを共有しながら、目線を同じくして話し合いができれば・・・との想いから、子ども達が味わったホットケーキを、先生方にも実際に味わっていただきながら意見交流を行いました。
小学校の先生方からは、
「子ども達が生き生きしていた。」「小学校でも泥んこ遊びがあるが、ここまでのことはできない。」
「とにかく驚いた。衝撃的だった。幼稚園の子ども達ってこんなに色々な活動が出来るんですね。」
「幼稚園ってこんな風でしたっけ?自分が幼稚園の時はもっと決められたことをしていた。自由な遊びが増えていた。」
「教育の環境がとても充実している」
など、現場で頑張っている先生達にとってもモチベーションに繋がるような ありがたいご感想を頂きました。
また、小学校の先生方は、教育現場での葛藤を感じながらも、皆さん前向きなご意見を持っておられ、子ども達にとってより良い教育を考慮されている姿勢がとても素晴らしいと思いました。
「一人で30人以上のクラスを持つのはプレッシャーに感じていた。今日の幼稚園を見て、2クラス合同でやれば、もっと色んなことが出来るかもしれないと思った。」
「学校では時間が取れないと思っていたが、生活科や図工、体育などで工夫すればやりようはいくらでもあると感じた。学校でもぜひ色々挑戦したいと思った。」
「1年生でも、並んだり、お話を聞く姿勢がなかなか出来ない。それらを幼稚園でしっかり教えて下さり、ありがたい。」
「アートの座り方が勉強になった。花びら座り、絵の具が豊富で個性が出る指導がすごい。」
「個人のロッカーが縦一列にまとまっているのが、子どもにとって分かりやすくていいと思った。小学校でも自分の持ち物は出来る限り同じ場所にまとめていこうと思う。」
他にも多くのご意見を聞かせて頂き、意見交流をさせて頂くことが出来ました。

最後に、加納先生から講評とともに、講義を聞かせて頂きました。
『若葉第三幼稚園では、無自覚な遊びを、小学校につなげるために「自覚化していく」ストーリーがある、それが素晴らしい』と仰っていただけた、日常で積み重ねている教育。
今後も、現場の先生達と話し合いを繰り返しながら、また子ども達の心が揺さぶられている、今この瞬間を逃さないようにしながら、更により良い教育を追求していきたいと思います。
そして、体験を通しての学び、探求心の大切さや幼児期の終わりまでに育ってほしい姿などに対して、小学校との目線のずれが無いように、幼稚園側も『小学校の教育課程を理解していく姿勢』が必要だと感じています。
加納先生の言葉でいう「幼小がお互いに『両想い』になりながら連携を続けていく」ことが、本園を卒園していく子ども達の明るく楽しい未来に繋がっていくのだと実感し、改めて心が引き締まる思いでした。

貴重な平日のお時間にこのように沢山の小学校や幼稚園の先生方にご参加いただき、若葉第三幼稚園にとっても今後に繋がる大切な機会となりました。ご足労頂きました先生方、本当にありがとうございました。
最後に、準備段階からお手伝い頂いた 岐阜市教育委員会の吉永先生をはじめとする諸先生方、
また、持ち運び用の大型スクリーンを快く貸してくださった三里小学校様には心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。

