田んぼで自然探検
ある日の朝、一本の電話が鳴りました。
「もしよかったら、今なら子ども達を田んぼで遊ばせてあげてもいいですよ。」
幼稚園の周辺に田んぼを作られる農家の方から子ども達への、プレゼントのようなありがたいお誘いでした。
何度か下見に行ってみましたが、れんげの花やカラスノエンドウ、ハルジオン、そして春の七草のひとつで、私も大好きな『ハハコグサ』など、今しか見られない自然発生の草花がびっしり。
この時期の子ども達は、草花や虫のことに、驚くほど詳しくて、ものすごい興味関心を持っています。
年中組のお友だちが
「せんせい、カラスノエンドウの中のお豆はね、ゆがいて食べられるんだよ。」と教えてくれたり、
レンゲの花を摘んできて、砂場に持って遊びに行ったら、上から美しく垂れている藤の花を発見して、
「同じ色だよ!形も似ているよ!!」と目を輝かせながら教えてくれたり。
園長先生のブログ『わかばのかぜ』でも綴られているように、
見るもの、出会ったもの、全てに心の底から夢中になっている子どもたちから、色んなことを教えられる毎日です。
🌼田んぼで春みつけ🌼
さて、田んぼ遊びは30日に予定していましたが、気象台によるとGWは雨模様とのこと。
そこで、急でしたが先生たちと「今日しかないよね!」と思い立ち、年長組さんを田んぼに誘ってみたところ、「いきた~い!」の大合唱😲
短パンの子は、ご準備頂いていた保管用着替えから長いズボンに履き替えて持って、準備万端!
順番に、田んぼまで歩いて遊びに行きました。
みつけたカエルの色が黒っぽかったり黄緑色だったりするのが不思議な子ども達。
『ふしぎ発見コーナー』で早速、園長先生と一緒に図鑑をみて調べていましたよ。園長先生もとっても楽しそう😊
田んぼだけではなく、幼稚園の園庭でも、生き物の命がキラキラ輝く季節です。
園庭で見つけたテントウムシ🐞が、いきなり産卵してびっくり!
黄色い小さな塊、みえますか?
今は赤ちゃんもたくさん生まれて、これから幼虫になっていくのをみんなで楽しみにしていますよ。
こちらは、アゲハチョウの卵です。
今年もこの風景が訪れると、生き物コーナーが一気に活気づきます。
はらぺこあおむしの小さな卵がみかんの葉っぱにたくさん😊
テントウムシの幼虫が、さなぎになっているのを大切そうに見せてくれた子も。
そんな金曜日の放課後。子ども達がせっかく田んぼで捕まえたカエルなので、連休中は持って帰ってお世話しようと覚悟を決めていたら・・・
「やっぱり、カエルがかわいそうだから逃がしたい。」と子ども達。
「お休みの間に、雨降るかもしれんで、草むらに逃がそう。」
名残惜しそうに何度も触りながらも、リンゴの木の下に出してあげたね。
大きなカエルと小さなカエルが嬉しそうにくっついて跳んで行くのを見て、
「やっぱり親子だったんだ。」
「これからお家に帰るのかも。」
「お母さんと一緒にいれてよかったわ~!」
優しい子ども達の気持ちや、心がほっこりするような会話に、
園長先生と「なんだか泣けちゃいますね」とほのぼのした私達でした。
その後、「先生、カエル逃がしたからさ。」と子ども達。
「また田んぼに絶対連れてって!!」
早速てるてる坊主を作っていましたよ😊また行きたいね!