幼稚園からのお知らせ

猪熊弘子先生に学ぶ(学園研修会)

2023.07.30

夏休みの預かり保育では、たくさんの子ども達が登園しています。

特に暑い期間中であることと、当番制で毎日異なる職員配置であるため、子ども達の命の安全についての共通認識を、下記の点において徹底しながら保育にあたっています。

・環境設定と危険個所の確認

・お弁当の誤飲防止

・お子さんの体調管理や爪など衛生管理

・熱中症防止の為、一日5回の水分補給を行う。(コップを使用して飲むなど子どもが本当に水分を摂れているのか職員の目に見える形で行う。)

・人数の点呼を、子ども達の活動の移行に合わせて決めた時間に、一日4回行う。

・朝10時の時点で欠席連絡がない方には園から保護者に確認の電話をする、などです。

また保護者の方にも、登園前の体調管理、誤飲につながる物を細かく切ってもらうなどお弁当の配慮、爪を短く切ってもらうなど衛生管理、欠席される場合の連絡の徹底、万が一を防ぐために登降園の際のQRコード打刻の徹底・・・と、お子さんを守るためにご理解とご協力をいただいています。

ちょうどそのような取り組みをしている最中7月29日(土)、杉山学園の学園研修会が開催されました。

今回は、ジャーナリストで駒沢女子短期大学教授でいらっしゃる猪熊弘子先生の講演会です。

保育者だけでなく運転手を含む学園全ての職員が傾聴しました。

幼児教育・保育でいちばん大切なことは「子どもの命を守ること」

当然と仰られるかもしれません。当園でもそう認識して日々の保育を進めていましたが、今回の猪熊先生のお話は、そこから1歩も2歩も踏み込んだ内容で、明日からすぐに実践していかねばならない重要な内容でした。

先生は『不慮の事故は決して不慮ではなく、「日常の保育」に問題があった』とご指摘されました。

あってはならない事故が起こってしまった原因には、物理的環境だけでなく、子どもの声に耳を傾けることや信頼関係の構築、また職員間での信頼関係も大いに関係しており、細やかな調査や分析、また多角的な視点からの解明を聞かせて頂き、「本当にその通りだ」と痛感しました。

また『くう(食事)・ねる(午睡)・みずあそび(プール・スイミング)』この3つが最も事故につながる場面であることなど、

このブログには、今回私たちが猪熊先生のお話から得た学びの多くを書き切れませんが、終始 身が引き締まる思いで講演を聞かせて頂きました。

あっという間の2時間でしたが、大切なことで埋め尽くされた2時間でもあったと思います。終了後も職員間で話題が尽きませんでした。

先生からの学びは非常に多くありましたが、それは保育現場への警告でもあると感じ取れました。命を預かる現場で働く私たちは、今回の学びをすぐに現場で実践していく義務があります。

「いのちを守る」とは、一人ひとりの存在を大切にし、守ること。

これからも子ども達は色々な経験・体験をしていきます。活動の安全面について職員間での共通認識をしっかりと持ちながら、子ども達の活動をしっかりと支えていきたいと思います。

今回の講演の直後、次は広島へ旅立たれた猪熊先生。

保育の現場でのかけがえのない命を守るため、猪熊先生のお話を必要とされている場所が数多くあることを実感します。

猪熊先生、このたびは本当にありがとうございました。